ブラジル・レアルは上昇基調、利上げでキャリートレード拡大-予測

【記者:Camila Fontana】

4月12日(ブルームバーグ): ブルームバーグ・ニュースがまと めた予想によると、ブラジルの通貨レアルは7月までに最大10%上昇 する見通しだ。中央銀行がインフレ抑制のために政策金利を引き上げ、 高利回り資産を求める世界の投資家の買いを促すもようだ

ブルームバーグが調査した16社の中で最も高い予想を示したU BSは、低金利通貨を借りて高利回り資産に投資するキャリートレー ドに後押しされ、レアルが7月までに1ドル=1.6レアルに上昇する と予測する。予想中央値は同1.75レアル。これは9日時点の1ドル=

1.7640レアルを0.8%上回る水準だ。

金利先物市場では、ブラジル中央銀行が28日の金融政策委員会の 会合で政策金利を0.5ポイント引き上げて9.25%とし、2011年5月ま でに12.50%まで利上げを進めると見込まれている。現在の政策金利 は8.75%と、過去最低水準にあるが、米国のゼロ付近、ユーロ圏の1%、 日本の0.1%前後に比べかなり高い。

パトリア・インベスティメントスのパートナー、ルイス・フェル ナンド・ロペス氏(サンパウロ在勤)は、「ブラジルの利上げ幅」は先 進国を「大幅に上回る」とし、「それはまったく違う次元だ。レアルの 上昇基調が狂うのは、海外で大惨事が起きた時だけかもしれない」と 述べた。

また米パラダイム・アセット・マネジメントの為替担当責任者、 ケビン・ソリット氏は「ブラジルは自分にとって究極のキャリートレ ードだ」と断言する。「経済が順調に拡大し、株価が上昇している時に、 金利が10%近い水準にある通貨をショート(売り持ち)にできるだろ うか」と語った。同氏は6月末までにレアルが1ドル=1.64レアルに 上昇すると予測した。

ただ、政府が輸出業者保護に向けてドル買い介入を強化した場合、 レアル上昇は限定的になる可能性があるとの見方もある。

CMキャピタル・マーケッツ(マドリード)のブラジル担当チー フストラテジスト、ルチアノ・ロスターニョ氏は「レアルが1ドル=

1.75レアルに接近すれば、政府が懸念を感じるようになると市場は承 知している」と分析している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE