ブームに沸く香港の高級品市場-中国本土から買い物客押し寄せる

中国北西部の甘粛省で広告会社を 経営するチュー・ウェイさんは、少なくとも年6回は1800キロ離れた 香港まで買い物旅行に出かける。

省都蘭州の友人らに頼まれた買い物リストを携行するチューさん (29)は「香港は国際都市で、ショッピングの雰囲気や環境が素晴ら しい。従業員の接客態度は質が高く、値段も相当安い」と語った。

香港政府観光局によれば、2月に香港を訪れた中国本土の観光客 は前年同月比49%増加。総観光客数は287万人と2月としては過去最 高に達した。これに伴い同月の百貨店売上高は49%急増。宝飾品や時 計などの高額商品が48%伸びた。中国国家税務総局によれば、本土で は化粧品に最低30%、高級時計に20%、ゴルフ用品に10%課税して いるが、香港ではこれら商品は非課税となっている。

大和キャピタル・マーケッツのエコノミスト、ケビン・ライ氏(香 港在勤)は「本土から買い物客が来なくなれば、香港の小売市場は決 定的な打撃を受けるだろう」と指摘。「ショッピングエリアの買い物客 の半分は消える可能性がある」との見方を示した。

チューさんによると、2月の春節(旧正月)に香港を訪れた際は、 6500香港ドル(約8万円)のグッチのハンドバッグやクリスチャン・ ディオールのマスカラを購入した。1回の香港旅行でルイ・ヴィトン やグッチ、バーバリーのハンドバッグや洋服に最大5万香港ドル使う という。この他にもダイヤモンドやカメラ、化粧品を購入する。

中国国家統計局のデータを基にすると、チューさんが1回の香港 旅行で使う金額は、本土都市部の1人当たり純収入1万7175元(約 23万円)の2倍超だ。

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