欧州比率高い任天堂株など上昇、ギリシャ支援でユーロ高

任天堂や日本板硝子など、欧州売 上高比率の高い企業の株価が上昇。欧州連合(EU)諸国が財政難に 陥っているギリシャを支援することで合意したため、為替市場でユー ロの買い戻しが進行、ユーロ安による企業収益の圧迫懸念が後退した。

この日の任天堂株は一時前週末比4.2%高の3万1600円、板硝子 は同3.3%高の281円まで上げ幅を拡大。東証1部33業種の上昇率上 位にはその他製品やガラス・土石製品、精密機器と、欧州市場での売 上高が多い業種が入る。ブルームバーグ・データによると、09年3月 期の任天堂の欧州売上高比率は39.5%、日本板硝子は44.7%。第3四 半期決算資料によると、任天堂の2010年3月期の想定為替レートは1 ユーロ=130円。

ユーロ圏の財務相は11日の緊急電話会議で、最大300億ユーロ、 期間3年の融資を今年提供することで合意したと、日本時間12日早朝 に伝わった。これを受け東京時間午前のユーロ・円相場は1ユーロ= 127円前半と、5営業日ぶりの水準までユーロ高が進行。8日には同 123円44銭までユーロが下げ、ユーロの先安観が広がっていた。

明和証券の矢野正義シニアマーケットアナリストは、「欧州諸国は 構造的な問題からギリシャを助けざるを得ない。合意に動いたことか ら、ユーロに対して過度に悲観的になる必要はないだろう」と指摘。 直近では欧州売上高比率の高い銘柄に売りが集まっていたため、「買い 戻しが入っている」という。

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