ギリシャ債相場上昇へ、スプレッド縮小の公算-ユーロ圏の支援合意で

【記者:Daniel Tilles】

4月12日(ブルームバーグ):ギリシャのデフォルト(債務不履 行)回避に向けて、ユーロ圏諸国が最大450億ユーロ(約5兆7250 億円)を融資する包括的支援策で合意したことを好感し、12日のギリ シャの債券相場と株価は上昇しそうだ。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセ ンブルク首相兼国庫相)は11日の記者会見で、ギリシャに固定金利 約5%で期間3年の融資を供与することでユーロ圏財務相らが合意し たと発表。国際通貨基金(IMF)も融資総額の一部を分担する。ギ リシャ債の相場上昇で、ギリシャ10年国債のドイツ国債に対する上 乗せ利回り(スプレッド)は一段の縮小が見込まれる。

クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメン ト・バンク(ロンドン)の債券戦略責任者デービッド・キーブル氏は 「非常にプラスだ」とした上で、「幾つかの具体的な数字が示されてお り、市場がまさに求めていたものだ。ギリシャ債の利回りが5%まで 低下することはなかろうが、それに近い水準、恐らくは50ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)前後の上乗せで取引されることに なるだろう」と述べた。

キーブル氏は、ギリシャ向け期間3年融資の5%前後という固定 金利について、「市場の実勢水準を下回っており、望ましい。ドイツに 若干強い圧力がかかったに違いない」と指摘した。

ギリシャの2年国債利回りは9日、救済策の合意が近いとの観測 が高まったことで、65bp低下し7.16%となった。それ以前の3営 業日では250bp余り大幅に上昇していた。10年国債の利回りも16 bp低下して7.21%となり、ブルームバーグのデータによれば、ド イツ国債に対するスプレッドは29bp縮小して398bpになった。

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