今週の米経済指標:3月の小売売上高は増加へ-持続的な景気回復示唆

今週発表される米経済指標では、 小売売上高が増加し、信頼感が改善したほか、製造業の生産活動が加 速し、住宅建設が持ち直したことで、持続的な景気拡大の可能性が強 まったことが示されるもようだ。

ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミスト65人の予想 中央値によると、商務省が14日発表する3月の小売売上高は前月比

1.2%増と、4カ月ぶりの高い伸びとなる見通し。百貨店サックスか らディスカウントストア大手ターゲットまでさまざまな小売業者が、 キリスト教のイースター(復活祭)の時期が昨年より早かったことや 温暖な気候、雇用改善による好影響を受けた。

バークレイズ・キャピタルの米国担当チーフエコノミスト、ディ ーン・マキ氏は「ここ数カ月は景気持ち直しの広がりが見られ、すで に自律的な回復になっているとみられる」と指摘。「個人消費が1-3 月(第1四半期)にかなり劇的に改善した主な要因の1つは、単に所 得が改善しつつあることだ」と述べた。

雇用者数が過去3年で最大の伸びを示したことは、個人消費がさ らに拡大する前兆の可能性がある。雇用主は売上高増加への自信を深 め、それが賃金や購買力の一層の押し上げにつながる見通しだ。その 一方で、景気回復がインフレ加速を招いていないことも今週発表の別 の統計で示されるもようだ。これは、米連邦準備制度理事会(FRB) 当局者が数カ月にわたって低金利を維持する可能性が高い一因だ。

自動車販売

業界の統計によると、3月の米自動車販売台数は季節調整済み年 率換算で1180万台となり、政府の自動車買い替え奨励策が実施され た昨年8月以来の高水準だった。自動車を除く小売売上高は前月比

0.5%増となる見通しだ。前月は0.8%増だった。

家計は悲観的な見方を弱めているもようだ。4月のロイター・ミ シガン大学消費者マインド指数(速報値)は75と、08年1月以来の 高水準に達する見通しだ。この統計は16日に発表される。

製造業の生産活動は引き続き拡大している。FRBが15日発表 する3月の米鉱工業生産指数は前月比0.7%上昇と、9カ月連続プラ スが見込まれている。前月は0.1%上昇だった。

フィラデルフィア連銀やニューヨーク連銀が15日にそれぞれ発 表する4月の地区製造業景況指数は、生産活動がより速いペースで拡 大していることが示されるとみられる。

需要が持ち直すなかで、輸入は増えている。商務省が13日発表 する2月の米貿易赤字は385億ドルと、前月の373億ドルから拡大 したもようだ。

住宅業界

一方、深刻なリセッション(景気後退)の中心である住宅業界は、 差し押さえが増えるなかで回復ペースは遅いとみられる。16日発表の 3月の米住宅着工件数は61万戸と、米東部や南部の一部で見舞われ た大雪で作業が滞った2月からは6.1%増えるものの、先行指標とな る3月の住宅着工許可件数は落ち込む見通しだ。

労働省が14日発表する3月の米消費者物価指数(CPI)は前 月比0.1%上昇となったもようだ。前月は横ばいだった。食品とエネ ルギーを除いたコア指数も0.1%上昇と、2月と同じ伸びを示す見込 みだ。

FRBは14日に、当局者が政策決定時に参考にする地区連銀経 済報告(ベージュブック)を発表する。次回の米連邦公開市場委員会 (FOMC)は28日の予定。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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