4月9日の米国マーケットサマリー:株が続伸、ダウは70ドル高

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替   スポット価格  前営業日 ユーロ/ドル 1.3497 1.3361 ドル/円 93.19 93.38 ユーロ/円 125.78 124.75

株   終値 (暫定値) 前営業日比  変化率 ダウ工業株30種 10,997.35 +70.28 +.6% S&P500種 1,194.37 +7.93 +.7% ナスダック総合指数 2,454.05 +17.24 +.7%

債券   直近利回り  前営業日比 米国債2年物 1.06% -.01 米国債10年物 3.88% -.01 米国債30年物 4.74% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,161.90 +9.00 +.78% 原 油先物 (ドル/バレル) 84.91 -.48 -.56%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルと対円で続伸した。 ギリシャ救済策を実施に移す場合、市場金利を下回る金利でギリシャに 融資することで欧州が合意したとの観測が背景。

ドルはニュージーランド(NZ)ドルやノルウェー・クローネを含 む大部分の主要通貨に対して軟化。株式相場が上昇し、世界的な経済成 長との関係が深い通貨の需要が高まった。カナダ・ドルは米ドルとのパ リティー(等価)から下落。同国の3月の雇用者数が予想を下回る伸び にとどまったことがきっかけ。

フィッシャー・フランシス・ツリーズ・アンド・ワッツ(ニューヨ ーク)の資産運用担当者、デービッド・ティーン氏はギリシャ救済計画 の融資金利の詳細をめぐる憶測を受け、「ようやく具体的なことが協議 され、期待通り合意するとの期待が市場で強まった」と指摘。「それを 受け、ギリシャのデフォルト(債務不履行)を見込んだ取引が解消され た」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時47分現在、ユーロは対円で前日比

0.7%高の1ユーロ=125円56銭(前日は124円75銭)。対ドルでは 1ユーロ=1.3473ドルと、前日の1.3361ドルから0.8%上昇した。 円は対ドルで0.2%上昇し、1ドル=93円18銭。前日は93円38銭 だった。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。ダウ工業株30種平均は一時1万1000ドルを 回復した。これは2008年9月以来初めて。米卸売在庫が2月に増加し、 景気が強さを増しているとの新たな兆しと受け止められた。

シェブロンが値上がりし、ダウ30種平均の上昇をけん引。同社が 製油所の黒字転換を明らかにしたことが好感された。ディッシュ・ネッ トワークとアバクロンビー・アンド・フィッチも高い。両社ともにアナ リストによる投資判断引き上げが手掛かりとなった。

欧州連合(EU)の当局者が、必要とあらばギリシャを救済する用 意が整っていると相次いで発言したことも相場の支援材料になった。ギ リシャのデフォルト(債務不履行)が世界的な景気回復を抑制するとの 懸念緩和につながった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.7%高の1194.37。これは1年半ぶり高値。週間では

1.4%高となり、過去1年では最長となる6週連続の上昇を記録した。 ダウ工業株30種平均は70.28ドル(0.6%)高の10997.35ドル。 一時は11000.98ドルを付ける場面もあった。

グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツで8億ドルの運用に携 わるウォルター・トッド氏は、「かなりしっかりとした力強さが見られ るようになってきた。経済指標や小売売上高、企業決算から見ても、最 近の強い経済成長に疑いの余地はない。すべてが景気の持続的回復を見 通しているようだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は今週、週間ベースで2月以来の大幅高となりそうだ。 年内の大半は借り入れコストの低い状態が続くとの見方が広がったほ か、10年債入札で強い需要が見られたことが背景にある。

CRTキャピタル・キャピタル・グループの国債戦略責任者、デー ビッド・エーダー氏は、「需要が集まる水準に利回りが上昇していたた め、入札は好調な結果となった。特に海外からの需要が強かった」と指 摘。「なおも米国債への需要はある」と続けた。

10年債利回りは前日、1日以来の低水準に低下。バーナンキ米連 邦準備制度理事会(FRB)議長が今週、住宅市場の低迷や貸し渋りが 景気回復の重しになるとの認識を示したことを受け、金融当局が政策金 利を8月までは据え置くとの見方が強まった。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間 午後1時54分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.87%。同年債(表面利率3.625%、2020 年2月償還)価格は、1/8上げて97 30/32。

利回りは今週7bp低下と、2月26日終了週以降で最大の下げと なっている。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。通貨に代わる投資需要が高まり、 昨年12月以来の高値を付けた。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は一時0.8%下落。ギリ シャがデフォルト(債務不履行)に陥るとの懸念の強まりを背景に、ユ ーロの対ドル相場は週間ベースでも下げた。ユーロおよびスイス・フラ ン建ての金相場は過去最高値を付けた。金連動型ETF(上場投資信託) としては最大の「SPDRゴールド・トラスト」の金保有量は過去最高 に達した。

アーチャー・ファイナンシャル・サービシズの商品アナリスト、ス ティーブン・プラット氏(シカゴ在勤)は「投資家は自国の通貨に対し て先行き不透明感を持つと、安全な投資先として金を買う」と指摘。「金 相場の上昇は、世界的に投資資金が無形資産から金に流出していること を示している」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相 場6月限は前日比9ドル(0.8%)高の1オンス=1161.90ドルで取引 を終了。一時はオンス当たり1165.80ドルと、昨年12月8日以来の 高値を付ける場面もあった。週間ベースの上昇率は3.2%と、2月12 日終了週以降で最高。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は2週間ぶり大幅安。ガソリンも下げた。米 国の製油所の設備稼働率が上昇したことで、ガソリン在庫が急増すると の見方が広がった。

7日に米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した2日 終了週の在庫統計では製油所の設備稼働率が84.5%と、昨年10 月以 来の高水準となった。ギリシャがデフォルト(債務不履行)回避のため に救済を受けるとの見方から、朝方にはドルが下落し、原油を押し上げ ていた。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのエネルギー担当シ ニアアナリスト、トム・ベンツ氏は「原油はまだ調整局面にある」と指 摘。「週間在庫統計で製油所の設備稼働率の上昇が示されて以来、ガソ リンは圧迫されている」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日比

0.47ドル(0.55%)安の1バレル=84.92ドル。朝方の取引では0.98 ドル(1.1%)上昇する場面もあった。週間ベースではほぼ変わらず。 年初からは6.9%上昇している。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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