米国債(9日):週間ベースで上昇-低金利継続見通し

米国債相場は今週、週間ベース で2月以来の大幅高となった。年内の大半は借り入れコストの低い 状態が続くとの見方が広がったほか、10年債入札で強い需要が 見られたことが背景にある。

CRTキャピタル・キャピタル・グループの国債戦略責任者、 デービッド・エーダー氏は、「需要が集まる水準に利回りが上昇し ていたため、入札は好調な結果となった。特に海外からの需要が強 かった」と指摘。「なおも米国債への需要はある」と続けた。

10年債利回りは前日、1日以来の低水準に低下。バーナンキ米 連邦準備制度理事会(FRB)議長が今週、住宅市場の低迷や貸し 渋りが景気回復の重しになるとの認識を示したことを受け、金融当 局が政策金利を8月までは据え置くとの見方が強まった。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時14分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の3.88%。同年債(表面利率

3.625%、2020年2月償還)価格は、2/32上げて97 29/32。

利回りは今週7bp低下と、2月26日終了週以降で最大の下げ となった。

CMEグループの取引所の金利先物動向によると、米金融当局 が8月まで政策金利を現行水準に据え置く確率は71%と、1カ月前 の58%から上昇した。

バーナンキ議長の認識

バーナンキ議長は7日、金融危機は落ち着いてきており、経済 成長により失業は向こう1年で減少する可能性は高いものの、継続 的な回復が見られない住宅市場や、「問題を抱えた」商業用不動産 市場といった難題を米国は引き続き抱えていると述べた。

米国債は7日、10年債入札(発行額210億ドル)の結果を受け て上昇。同入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.72倍 と、少なくとも1994年以来の高水準となった。

9日の取引では、米国債は一時下落していた。ギリシャがデフ ォルト(債務不履行)を回避するとの観測から相対的に安全な米国 債への需要が後退した。

ギリシャ国債

ギリシャ国債は2月以降で最大の上げとなった。欧州連合(E U)当局者らは、必要とあればギリシャ支援の用意があることを明 らかにしているほか、スイスの銀行UBSは、支援が近く実施され る可能性を指摘した。1999年のユーロ導入以来で最大となっていた ギリシャ国債とドイツ国債のスプレッド(利回り格差)は縮小した。

フランスのサルコジ大統領はパリで記者団に対し、「支援計画 は合意されており、われわれはギリシャを救済するためそれをいつ でも実行に移す用意ができている」と語った。またEUのファンロ ンパイ大統領は、EUがギリシャに「介入する用意がある」と述べ たと、仏紙ルモンドが報じた。

ギリシャ10年債の利回りは一時、25bp低下し7.11%を付けた。 取引時間中の下げとしては2月26日以降で最大。10年物のギリシ ャ国債とドイツ国債のスプレッドは、前日の4.27ポイントから0.29 ポイント縮小した。

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