米国株:下落、民間雇用者減など嫌気-雇用統計に注目

米株式相場は下落。民間雇用者 数の予想外の減少や、シカゴ購買部協会の景況指数が予想を下回っ たことが嫌気された。四半期ベースでは、4四半期連続での上昇と なった。

シスコシステムズやマイクロソフト、デュポンを中心にダウ工 業株30種平均は値下がり。給与明細書作成代行会社のオートマティ ック・データ・プロセッシング(ADP)エンプロイヤー・サービ シズが発表した給与名簿に基づく集計調査によると、3月の米民間 部門の雇用者数は前月比で2万3000人減少した。ブルームバーグ がまとめたエコノミストの予想中央値は4万人の増加だった。フォー ド・モーターも安い。全米自動車労働組合(UAW)のフォード退 職者向け基金が株式購入権の付いたワラント売却で17億8000万 ドルを調達する計画が影響した。

一方で、石油大手シェブロンなどエネルギー株は上昇。原油相 場がバレル当たり83ドルを超えて上昇したことや、オバマ大統領が 米東海岸沖での原油・天然ガス掘削を許可する方針を表明したこと が手掛かりとなった。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1169.43。四半期 ベースでは4.9%高と、第1四半期としては1998年以降で最大の 上げとなった。ダウ工業株30種平均は50.79ドル(0.5%)下げ て10856.63ドル。前日は1年半ぶり高値で終了していた。

USグローバル・インベスターズのシニアトレーダー、マイケ ル・ナスト氏は、「この四半期は好調だったことから、一部で利益 確定の動きが出ている」と分析。「また、特にきょうのADP統計 を受け、2日の雇用統計発表を控えて慎重になっている面もある。 テクノロジー関連企業の決算を前に投資家がポジション取りに動い ていることも影響した」と述べた。

ADP雇用統計

S&P500種指数は4営業日ぶりに下落。ADP雇用統計を受 けて、労働市場が予想されていたほど力強い回復を見せていないとの 懸念が高まった。またシカゴ購買部協会が3月の景況指数を発表した 後は、この日の安値に下げた。同指数(季節調整済み)は58.8と、 前月の62.6から低下し、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想の中央値(61)も下回った。

エコノミスト調査によれば、米労働省が4月2日に発表する3月 の雇用統計では、非農業部門雇用者数は18万人増と予想されている。

オークブルック・インベストメントのピーター・ジャンコウスキ ーズ共同最高投資責任者(CIO)は、「ADP雇用統計は投資家を 失望させた」と指摘。「個人消費を持続可能なものにするためには、 雇用が鍵となる。株式投資家は様子見モードに入るだろう」と述べた。

フォード株

フォードは5.4%安の12.57ドル。下落率はS&P500種で 2番目となった。同社は、UAWのフォード退職者向け基金が株式購 入権の付いたワラント売却で17億8000万ドルの調達を見込んで いると発表した。

ワラントすべてを今売却することが、株価がピークに達したこと を示唆しているとの観測が一部に広がった。フォード株の08年11 月19日以降の上昇率は898%。一方、同期間のS&P500種の上 昇率は45%となっている。

シェブロンは0.7%高で、エネルギー株への上昇寄与度トップ となった。

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