アルプス電:事業新会社設立-産革機構100億円出資、初案件

アルプス電気は31日、事業を分割し て新会社を設立すると発表した。先端技術の事業化などを支援する官民 出資ファンドの産業革新機構から最大100億円の出資を受ける。昨年7 月に発足した同機構にとっては初の案件となる。

アルプス電は東北大学と共同で進めていた研究事業を分離し、5月 中旬に新会社「アルプス・グリーンデバイス」を設立。電気自動車や次 世代送電網などに使用される電子部品技術に関する技術を事業化する。

同機構は新会社の発足時に30億円を出資し、事業の進ちょく状況に 応じ計100億円まで引き上げる予定。取締役3人も派遣する。6月の事 業開始を目指し、2015年度に売上高230億円を見込む。

アルプス電は昨年12月から磁性材料技術や薄膜プロセス技術の事 業化に向けて同機構と共同で検討を開始し、これまで事業内容を詰めて いた。同技術を活用することで電気自動車や各種家電・情報機器などに 必要な電源システムの省エネ化・小型化の実現につながるという。

産業革新機構は昨年成立した改正産業活力再生特別措置法に基づい て設立。機構が金融機関から資金調達を行う場合は最大8000億円の政府 保証が付される。15年間の時限的な組織で、政府による820億円の出資 のほか、シャープや旭化成、パナソニックなどの民間企業も資金を拠出 している。

アルプス電気の31日終値は前日比5円(0.8%)高の645円。取引 開始後は一時52円(8.1%)高の692円と、08年10月6日以来の高値 を更新した。年初来の上昇率は19%。

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