アイルランド:国有化アングロ救済費用、2.8兆円にも-GDPの14%

【記者:Dara Doyle】

3月31日(ブルームバーグ):アイルランド政府が国有化したア ングロ・アイリッシュ銀行の救済費用が223億ユーロ(約2兆8000 億円)と、国内総生産(GDP)の約14%に達する恐れがある。同国 のレニハン財務相は、廃業を避けるために新たに183億ユーロの資本 調達が必要になる可能性に言及した。

レニハン財務相は30日の議会で、アイルランド政府が今週、ア ングロ・アイリッシュに約束手形を通じて83億ユーロを供給すると 説明。さらに100億ユーロが必要との見方を示した。政府が昨年注入 した40億ユーロを合わせると、救済費用は223億ユーロに膨らむ。

財務相は「この銀行を廃業させることを多くの人々が望む理由と そうしたい衝動を理解している。だが、そのような方針は支持できな い」と主張。アングロ・アイリッシュを段階的に廃業させれば、300 億ユーロを上回る費用がかかるとの見通しを示した。

アングロは2000年代前半に年平均6%の経済成長をけん引した 建設ブームを後押しする形で多くの不動産開発業者に融資を行った。 しかし、不動産価格急落に伴う景気落ち込みのあおりを受けて経営が 悪化し、昨年国有化された。

野党・統一アイルランド党で財政政策を担当するリチャード・ブ ルートン氏は、アングロを債権者の手に渡すべきだと考えており、 「そのような廃業の方針に反対する政府の論拠は国民を脅し、それ以 外の選択肢があまりに高くつくと信じさせようとする意図に基づいて いる」と批判した。

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