米国で最も遅れるフライト、NYの空港が大部分占める-50便中41便

ニューヨークでの会合の後、クリ ス・ナジ氏はコンチネンタル航空の午後7時30分発のフライトでネブ ラスカ州オマハの自宅に戻ることが多かった。このフライトの出発は必 ず遅れるため、ニュージャージー州のニューアーク国際空港に向かう前 にくつろいで夕食を楽しむことができた。

ナジ氏(45)は米オンライン証券会社、TDアメリトレード・ホー ルディングでオーダールーティングのセールス・戦略部門のマネジング ディレクターを務める。「決して時間通りに出発しないのが分かってい た。案の定、8時か8時半に空港に着いても搭乗手続きが始まる気配さ えなかった」と話す。

ニューヨーク地区にある3カ所の主要空港を利用する多くの旅行者 は、ナジ氏と同様の経験がある。ナジ氏が利用していた2558便は空港 への到着が遅れることが多く、2009年の遅れは平均で61分だった。 ブルームバーグ・ニュースが入手した米運輸統計局のデータによると、 米国内で最も遅れるフライト50便のうち41便がニューアークかニュ ーヨーク市のラガーディア、ケネディの3空港を発着する。

この統計は、米航空市場の個々の航路の遅れと全米への波及効果に 関して年間ベースとしては初めてまとめられた。米運輸統計局は到着の 遅れの程度に応じて約3400便を順位付けし、予定より15分以上経過 した場合を遅れと見なした。

CRTキャピタル・グループのアナリスト、マイケル・ダーチン氏 は「慢性的に混雑するニューヨーク地区でビジネスをするコストの一部 だ。ある程度の遅れを予想する必要がある」と指摘した。

航空輸送協会によると、ニューヨーク地区を発着する航空便の割合 は主要空港35カ所のうち12%にとどまるが、遅れが出る便のうち約 50%を占める。同協会の29日の発表によると、発着の遅れに伴って航 空業界全体が負担するコストは、燃料費や人件費を含め09年に最大 170億ドル(約1兆6000億円)に達した。

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