米ルーミスのファス氏:来年は緩やかな金利上昇局面、社債に投資妙味

米資産運用会社ルーミス・セイレ スのダニエル・ファス副会長は31日、ブルームバーグとのインタビ ューで、2011年は世界的に緩やかな金利上昇局面を想定しており、 国債よりも社債に投資妙味があるとの見方を示した。

米国債市場の上昇地合いは終わったと思うかとの質問に対し、フ ァス副会長は「どの年限の債券を保有しているかによる」とながらも、 「全体的に見れば、ビル・グロス氏の見解に同意する」と述べた。米 パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で世 界最大の債券ファンドを運用するビル・グロス氏は25日、「債券相場 の最盛期は過ぎたかもしれない」と発言した。

ファス氏は「来年は、米国やその他の国々で金利は長期的に緩や かに上昇し始めるとみている」とし、昨年のような低金利の時代は終 わり、債券相場は下落するとの見方を示した。ただ、そうした状況下 でも、「もうけることはできる」と語った。

また、ファス氏は社債と国債の利回りの格差が依然大きいと指摘 した上で、「今後数年間は、銘柄を厳選すれば、社債で高利回りを享受 できる」との見方を示した。アジアの社債についても、妙味があると みており、信用市場が反転し、市場での借り換えが容易になっている ことなどを理由に挙げた。

11年末の米長期金利に関しては、「恐らく11年末までは大幅な 上昇はないだろう。来年には、短期金利が上昇し始めるが、米10年 債利回りは低位に抑えられるのではないか」と予想している。

しかしその後、「数年たって、企業部門が借り入れを再び拡大し始 め、財務省が引き続き赤字を増やせば、長いゾーンの米国債の利回り が大幅に上昇する」と予想。「将来のことは分からないが、米10年債 利回りは今回の景気循環局面が終わる時に6.00-6.25%程度まで上 昇する」との見通しを示した。

米国債市場で米10年債利回りは25日、3.92%と4%に接近し、 昨年6月11日以来の高水準に達した。

前週の米国債入札が不調だったことに対しては、米連邦準備制度 理事会(FRB)が短期金利を上昇させ始めていることを背景に挙げ、 「こうした状況は市場の歴史を見れば特別なものではない。1960年 代、70年代にも同じようなパターンはあったし、市場は対応してきた」 と解説した。ただ、「米国債は、海外に大量に販売されており、米国以 外の投資家が米国債を買うか懸念している」とも語った。

今年中にFRBが利上げを行うと予想しているかとの質問には、 「失業率が高いため、政治的に難しいだろう」と答えた。

ルーミス・セイレスの運用資産残高は昨年12月末時点で1420 億ドルで、このうち債券資産は1290億ドル。

--取材協力:Mayuko Yamamuro, Rika Yoshida Editor:Masaru Aoki, Joji Mochida

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