明治乳業:年金資産の5割、円債にシフトへ-積立不足をIFRS対応

明治乳業企業年金基金は2010年度 からの基本的な資産構成(ポートフォリオ)として、円建て債券(ヘッ ジ付き外国債券を含む)の割合を1月末の20%から50%に引き上げる 方針だ。積立不足を一括償却する国際会計基準(IFRS)導入などを 視野に、資産価格が下落しにくい構成にシフトする狙いだ。

同年金基金の茂原俊茂事務長によると、現在の運用資産額は410億 円。円建て債券の割合を増やす一方で、国内株式は1月末時点の24%か ら21%に圧縮する。08年4月の基本ポートフォリオの国内株式54.5% と比べると大幅削減となる。

安定収益の確保に向け内外債券と日本株を自由にスイッチできる 商品などで機動的に運用する方針。三菱UFJ信託銀行、住友信託銀行、 ウエスタン・アセット・マネジメントの商品などでリスクを抑えながら 超過収益を狙う。茂原氏は「予定利率3.5%の目標が達成できればフル・ インベストメントよりいつでも現金化する」という。

確定給付型年金制度を採用している企業では、これまで年金債務に 対する積み立て不足分を複数年に分けて費用計上してきた。IFRSを 導入すると一括償却しなければならなくなる可能性が高い。株価の変動 などで発生する損失穴埋めのための負担が増えることになる。日本でI FRSは2015年にも強制適用される見通し。

そのため、企業年金ではリスクの高い株式の資産割合を減らし、債 券にシフトする動きがある。企業年金連合会の調査によると、確定給付 企業年金は国内株式の割合を05年度の26.9%から08年度は18.2%に 圧縮。一方、国内債券は同21.4%から28.8%に増やしている。

明治乳業は10年度から円建て債券50%、国内株式21%のほか、外 貨建て債券9%、外国株式12%、一般勘定3%、オルタナティブ5%、 現金0%-100%(34%)を想定。過去2年間は円建て債券15%、国内 株式54.5%、外貨建て債券10%、外国株式10%、一般勘定2.5%、オ ルタナティブ8%、現金は0%-100%を目安に運用していた。

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