ルービニ教授:世界経済の勢力図に歴史的変化-インドと中国が受益国

金融危機を予想したことで知られ る米ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授は、インドや中国を 含めた新興市場は「万事うまくこなせば」世界経済の勢力図の歴史的 な変化から恩恵を受けるとみている。

ルービニ教授は30日、ムンバイで開かれたエーデルワイス・キ ャピタル主催の会議で、インドと中国の経済規模はまだ世界の成長を 先導するほど大きくないものの、両国を含む新興市場はデフレ圧力に 直面している欧米や日本と比べて引き続き「有望」だと語った。

ルービニ教授は「新興市場の規模はますます拡大し、米国の国内 総生産(GDP)を上回るだろう」と指摘。「相対的な経済成長次第 なので20-30年かかるかもしれないが、このプロセスは現実に起き る。それに慣れておくべきだ」と述べた。

日米欧が第2次世界大戦後で最悪のリセッション(景気後退)か らの回復に苦戦するなか、インド株のセンセックス指数は過去1年間 に84%上昇。同国財務省は2月、来会計年度(2010年4月-11年 3月)の経済成長率が8.2%と、2年ぶりの高水準に達する見通しを 示した。中国の09年10-12月(第4四半期)のGDPは前年同期 比10.7%増加し、07年第4四半期以来の高い伸びとなった。

ルービニ教授は「これまでは中国がウサギでインドが亀だったが、 インドの成長は加速している」と指摘。インドが中国のような2けた 成長を実現するには経済政策の変更に加え、人的資源と金融資本をな お「大量に」必要としているが、新興市場はV字型の景気回復に向か っていると強調した。

一方、欧米の金融市場は危機から受けた「打撃に依然として」苦し んでおり、米国では景気刺激策の段階的な解消と「弱いまま」の雇用市 場を背景に成長ペースが今年7-12月(下期)に減速する可能性がある との見方を示した。米景気はU字型回復になるという。

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