2月現金給与は21カ月連続減、冬季賞与の下落率が最大に

2月の1人当たりの現金給与総額 は、前年比で1年9カ月連続のマイナスとなった。同時に発表された 冬季賞与は前年比9.3%減の38万258円となり、初めて40万円を割 り込み、下落率も比較可能な1991年以降で最大となった。

厚生労働省が31日発表した2月の毎月勤労統計調査(速報値)に よると、従業員5人以上の事業所での1人当たり現金給与総額は前年 同月比0.6%減の26万4456円だった。ブルームバーグ・ニュースの 事前調査では、エコノミストの予想中央値は0.1%減だった。

1月分は今月3日の発表時点では同0.1%増と、1年8カ月ぶり のプラスとなったが、その後0.2%減に改定された。

輸出や生産の復調を受け経営環境は改善しつつあるが、企業は人 件費などコストを抑制する姿勢を崩していない。バークレイズ・キャ ピタル証券の森田京平チーフエコノミストは、輸出回復に伴って国内 経済は景気後退から脱し、企業利益も増加していると指摘。ただ、企 業は収益確保のため、コスト削減の手を緩めていないという。

一方、森田氏は、輸出回復が続けば、年央までには賃金は安定し て増え始めるとみている。

今回の調査によると、受注増を反映して製造業の残業時間は前月 比0.7%増加、11カ月連続のプラスとなった。産業全体でも、1年前 から残業時間は11.4%、残業代は8.7%それぞれ増加した。

--取材協力: Minh Bui, Sachiko Ishikawa Editor: Norihiko Kosaka, Masaru Aoki

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 伊藤亜輝 Aki Ito +81-3-3201-3423 aito16@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Chris Anstey +81-3-3201-7553 canstey@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE