アルプス電株が急騰、産業革新機構が分割会社に出資と報道

アルプス電気の株価が急騰。特許 や先端技術の事業化などを支援する官民出資ファンド「産業革新機構」 が、アルプス電の事業部門を分割して設立する新会社に、出資第1号と して最大100億円を出資する方針を固めたと、一部で報じられた。スマ ートグリッド(次世代送電網)などに使われる電子部品の開発力を高め るのが狙いといい、競争力強化につながると期待された。

午前の株価終値は前日比3.3%高の661円。一時は8.1%高の692 円まで上げ、2008年10月6日以来の高値を更新した。出来高は327万 2700株と、前日までに過去1年間の出来高209万6999株をすでに上回 っている。

31日付の日本経済新聞朝刊の報道によると、アルプスは東北大学 と共同で進めていた研究事業を分離し、5月中旬に「アルプス・グリー ンデバイス」を設立する。事業化する技術は電圧の変換や、電流の制御 などに使う電子向け。

同社の広報担当によると、同社は昨年12月に産業革新機構の活用 の検討を開始した。日経報道についてはコメントできないとしたが、き ょう午後に会見を開く予定だという。

東海東京調査センターの広瀬治アナリストは、「同社のキャッシュ 面は厳しいため、出資はポジティブ。しかし短期的に業績を押し上げる ことは難しく、株価の上昇は一時的ではないか」と話していた。

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