3月30日の米国マーケットサマリー:ドルが上昇、株は小幅高

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3416 1.3483 ドル/円 92.79 92.46 ユーロ/円 124.48 124.66

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,907.42 +11.56 +.1% S&P500種 1,173.27 +.05 +.0% ナスダック総合指数 2,410.69 +6.33 +.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.06% +.02 米国債10年物 3.86% -.00 米国債30年物 4.75% -.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,105.70 -5.80 -.52% 原油先物 (ドル/バレル) 82.42 +.25 +.30%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロに対して3営業日ぶ りに上昇。パパンドレウ首相率いるギリシャ政府が資金調達に苦戦 するなか、同国の新発7年債が初日の取引で下落したことが背景。

ユーロは主要16通貨のほとんどに対して下落。ギリシャが予定 外に実施した12年債の入札では、需要は応募額の半分に届かなかっ た。ユーロとドルはともにカナダ・ドルやオーストラリア・ドルな ど資源国通貨に対して値下がり。原油相場や素材関連指数が約1週 間ぶりの高値となったことに反応した。

ノバスコシア銀行の為替ストラテジスト、サッシャ・ティハニ 氏(トロント在勤)は、「ユーロは明らかにまだ苦しい展開だ」と 指摘。「ソブリンリスクの観点からすれば、カナダは優良国だ。オ ーストラリアも同様だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時57分現在、ドルはユーロに対して前 日比0.5%高の1ユーロ=1.3413ドル。前日は0.5%安だった。ドル は対円で0.4%高の1ドル=92円81銭(前日は同92円46銭)。ユ ーロは対円で0.1%安の1ユーロ=124円49銭。

◎米国株式市場

米株式相場は小幅高。財政赤字が景気回復に悪影響を及ぼすとの 懸念があるものの、産業企業の業績見通し改善のほか、消費者信頼 感指数や住宅価格指数が市場予想を上回ったことを好感し、買いが わずかに優勢となった。

化学大手の3Mが高い。モルガン・スタンレーは3Mの利益が 予想を上回る可能性があると指摘した。専門器具メーカーのダナハ ーは、利益見通しを引き上げたことから買い進まれた。ホーム・デ ポやローズも値上がり。1月の米スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)/ケース・シラー住宅価格指数が予想外に上昇したこと や、3月の消費者信頼感指数が予想を上回ったことが手掛かりとな った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%未満上昇の1173.27。ダウ工業株30種平均は11.1 ドル(0.1%)上げて10906.96ドル。

フィデュシャリー・トラストのマイケル・マレーニー氏は「底 は確実に打った」と指摘。「信頼感とセンチメントに改善が見られ る。個人消費には再び安心感が広がっているようだ。株式相場は力 強さが続くだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債利回りが昨年6月以来の高水準近辺にとど まった。午前に発表された全米20都市の住宅価格指数は1月に前月 比で予想外に上昇したほか、消費者信頼感指数も事前予想を上回っ た。

月間ベースでは米国債は1.1%下落。4月2日発表の3月の米雇用 統計では3年ぶりの大幅な雇用増が予想されている。

ソシエテ・ジェネラルの米国債トレーディング責任者、テッド・ エーク氏は「米雇用統計を受けて相場は下げるだろう」と述べ、 「予想では相当の雇用増加が見込まれている」と続けた。

BGキャンター・マーケッツ・データによると、ニューヨーク 時間午後1時22分現在、10年債利回りは前日比変わらずの3.87%。 同年債(表面利率3.625%、2020年2月償還)価格は98。

10年債利回りは今月25日、3.92%と昨年6月11日以来の高水準 を記録した。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。前日までは3営業日連続で上昇 していた。この日はドルの反発で、代替投資先としての金の需要が 減退するとの観測が強まった。

外国為替市場ではユーロがドルに対して下落。ギリシャの財政 赤字削減が難航するとの懸念から、同国の新発7年債が初日の取引 で下落したことが背景にある。金は昨年24%上昇した一方、主要6 通貨のバスケットに対するドル指数は4.2%下落した。

MFグローバルのアナリスト、トム・ポーリッキ氏(シカゴ在 勤)は「消えては現れ、現れては消えるギリシャ問題」との市場の 受け止め方がドル上昇を支える一方、金属相場を圧迫する可能性が あると述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場6月限は前日比5.80ドル(0.5%)安の1オンス=1105.70ド ルで取引を終了。前日までの3営業日では2.1%値上がりしていた。 年初からは0.9%高。四半期ベースでは6四半期連続の上昇となる見 通し。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場はほぼ変わらず。この日の経済統計で世界 最大のエネルギー消費国である米国の成長加速が示された一方、外 国為替市場ではドルが対ユーロで上昇した。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ (マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長 は、「ここしばらくの間、米国の経済統計は比較的良好な内容を示 している」と述べた上で、「市場のファンダメンタルズは変わって いない。経済ニュースも今のレンジを抜け出せるほどの力強さはな い」と指摘した。

朝方の経済統計で、全米20都市での住宅価格上昇と消費者信頼感 指数の上昇が示されると、原油相場は一時0.7%高まで買い進まれた。 外国為替市場ではドルが上昇、代替投資としての商品の魅力が損な われた。原油相場は昨年10月以降、バレル当たり68-84ドル圏内 を推移している。今月では78.06-83.16ドルのレンジにとどまって いる。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前 日比20セント(0.24%)高の1バレル=82.37ドルで取引を終了し た。終値では3月17日以来の高値。年初来では3.8%上昇した。

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