米国債:10年債利回り、昨年6月以来の最高付近-統計受け

米国債市場では10年債利回り が昨年6月以来の高水準近辺にとどまった。午前に発表された全米 20都市の住宅価格指数は1月に前月比で予想外に上昇したほか、消 費者信頼感指数も事前予想を上回った。

月初来での米国債は1.1%下落。4月2日発表の3月の米雇用統計 では3年ぶりの大幅な雇用増が予想されている。

ソシエテ・ジェネラルの米国債トレーディング責任者、テッド・ エーク氏は「米雇用統計に向けて相場は下げるだろう」と述べ、 「予想では相当の雇用増加になりそうだ」と続けた。

BGキャンター・マーケッツ・データによると、ニューヨーク 時間午後4時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)未満下げて3.86%。同年債(表面利率3.625%、 2020年2月償還)価格は1/32上げて98 1/32。10年債利回りは今月 25日に3.92%と、昨年6月11日に付けた4%以来の高水準を記録 した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループの米国債ス トラテジスト、ウィリアム・オドネル氏は、31日発表の給与明細書 作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッシング(AD P)エンプロイヤー・サービシズによる米民間部門雇用統計、 4月2日発表の3月米雇用統計、さらに来週の入札が国債相場の 「落とし穴」になるだろうと述べた。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのデータによると、第1 四半期の米国債リターンはこれまでで0.9%。今月の相場下落でリタ ーンは削られた。

住宅統計、消費者信頼感指数

全米20都市を対象にした1月の米スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は季節調整後の前月 比で0.3%上昇した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の 予想中央値は0.3%低下だった。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した3月の消費 者信頼感指数は52.5に上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミス ト予想中央値の51.0も上回った。前月は46.4と、速報値(46)から 上方修正された。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト81人を対象に した調査によると、3月の雇用者は18万4000人増と、2007年3月 以降で最大の伸びを記録すると予想されている。失業率は前月と変 わらず9.7%が見込まれている。

またエコノミスト35人を対象にしたブルームバーグの調査では、 3月のADP民間部門雇用統計は4万人増が予想されている。2月 は2万人減だった。

エバンス総裁

シカゴ連銀のエバンス総裁は30日、香港でブルームバーグテレビ ジョンとのインタビューに応じ、米国の失業率が今年末まで9%超 に高止まりし、低金利を2011年まで続ける必要性が生じる可能性が あると発言した。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォー ド)の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は、「エバンス 総裁の発言は高失業率に焦点を絞り、ハト派的な内容だった。景気 には依然として相当な資源のスラック(たるみ)があることが示唆 された」と述べた。

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