三菱UFJ:米モルガンSと日本の証券事業統合で最終合意

三菱UFJフィナンシャル・グルー プと資本提携先の米モルガン・スタンレーは30日、日本での証券事業 を統合することで最終合意したと発表した。5月1日付で共同出資によ る2社体制とする。三菱UFJの国内営業基盤とモルガンSの世界的な ネットワークや業務を生かしたサービス提供を目指す。

新体制では、三菱UFJが60%の議決権を握る三菱UFJモルガ ン・スタンレー証券(MUMSS)と、モルガンSが51%を握るモルガ ン・スタンレー・MUFG証券(MSMS)の2社を設立する。出資比 率に変更はないが、任意組合を通して2社の利益合計の60%を三菱UF Jが受け取る仕組みとした。

法人、リテール(個人向け)業務を含めた三菱UFJの国内事業 (6700人)にモルガンSの日本の投資銀行部門約100人を加えたMUM SSの社長には、三菱UFJ証券の秋草史幸社長が就任。副社長兼イン ベストメントバンキング部門長にモルガン・スタンレー証券投資銀行本 部長の中村春雄氏を充てる。

機関投資家向けの株式・債券取引など、投資銀行部門以外のモルガ ンSの日本事業を受け継ぐMSMSの社長には、モルガンS日本法人社 長のジョナサン・キンドレッド氏が就く。社員数は810人(5月1日予 定)。三菱UFJの海外部門は新設する中間持ち株会社にぶら下げる。

ブルームバーグ・データによると、2009年の日本企業が絡む買収・ 合併(M&A)助言実績で、三菱UFJは9位(案件総額1兆8007億 円)、モルガンSは10位(案件総額1兆7768億円)。単純合算で野村ホ ールディングス、みずほフィナンシャルグループに続く3位の実績を持 つ証券会社が誕生する。

三菱UFJは2008年秋、金融危機で経営難に陥ったモルガンSに 約9000億円を出資、これに伴い日本国内の証券事業を全面統合する方 針を打ち出したが、昨年11月に世界的な金融規制強化などを踏まえ、 2社体制に改めると発表していた。

三菱UFJ30日の株価終値は前日比4円(0.8%)高の497円。

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