FRBから投資家へ、MBS市場受け皿交代-住宅ローン低金利継続も

【記者:Kathleen M. Howley】

3月30日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB) は今週、総額1兆2500億ドル(約115兆円)の住宅ローン担保証券 (MBS)買い取りプログラムを終了する。しかし、民間投資家がF RBに代わって市場に戻り、米国の住宅ローン金利が今後著しく上昇 する公算は小さい。

ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅 貸付抵当公社)の試算によれば、今年4-6月(第2四半期)の住宅 ローン固定金利の上昇幅は0.25ポイント未満と、4-6月期として は金利が低下した2005年以来で最も小さくなりそうだ。25万ドルの ローンを組む場合、毎月の返済が約30ドル増える計算になる。

アドバンタス・キャピタル・マネジメント(本社ミネソタ州セン トポール)のクリストファー・シーボルド最高投資責任者(CIO) は「FRBと銀行や年金基金など金融業界の買い手との間で事実上の ボールの受け渡しが行われている。FRBが去れば、もっと大きな空 白が生じると考えていたのだが」と話す。同社は、資産185億ドル (うちMBSが約56億ドル)相当の管理・運用を行っている。

5兆4000億ドル規模のMBS市場の供給のはけ口となるFRB のプログラムが終了した後、アドバンタスはMBSの購入を進めてい る。景気回復は機関投資家が投資に回せる資金を増やし、融資基準の 厳格化によってローンの数が絞られたことによって、シーボルド氏の ような資金運用担当者にとってMBSの魅力が増している。

モルガン・スタンレーの25日付のリポートによれば、ファニー メイやフレディマックなど政府支援機関(GSE)が保証するMBS の発行額は今年約1兆5000億ドルと、09年を12%下回る見通し。シ ーボルド氏はインタビューで、「借り手の制約が以前よりもはるかに 大きく、それが供給をかなり減少させている」と指摘した。

09年1月に始まったFRBのMBS買い取りプログラムの結果、 期間30年の住宅ローン固定金利は昨年12月に平均4.71%と過去最 低水準に低下した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE