米グリーン・ジョブがアジアに流出-英BPの太陽電池生産停止が示唆

欧州2位の石油会社、英BPが米 国での太陽電池パネルの生産停止を決定したことは、オバマ米大統領が 掲げる再生可能エネルギー業界での大量雇用創出計画が有効に働かない ことを示唆している可能性がある。

BPは26日、米メリーランド州フレデリックにある太陽電池パネ ルプラントでの製造を中止し、従業員320人を削減すると発表した。コ ストの上昇と太陽電池パネル価格の下落を理由として挙げた。BPは7 週間前、太陽光や風力発電事業を含む部門が1時間当たり約18万 3000ドル(約1690万円)の損失を出していることを明らかにした。

太陽光発電関連企業は、雇用拡大に向け米政府から補助金を得てい るにもかかわらず、アジアで増産を進めている。サンテック・パワー・ ホールディングスはアリゾナ州で運営する従業員数70人のプラントで のパネル製造で210万ドルの補助金を獲得したが、中国の部品製造プラ ントで1万1000人を採用する予定だ。ファースト・ソーラーはオハイ オ州にあるプラントで200人を雇用するため1630万ドルの補助金を受 けたが、製造部門の採用のうち71%をマレーシアで計画している。

メリーランド州上院議員のアレックス・ムーニー氏(共和党)は 29日の電話インタビューで「われわれがグリーン・ジョブ(環境関連 の雇用)を創出しているのは間違いない。ただ、中国やマレーシア、イ ンドでの話だ」と指摘。「貴重な製造業の雇用機会を失っており、それ が問題だ」と述べた。

オバマ政権は昨年末、再生可能エネルギー分野を対象とした800億 ドル規模の景気対策が70万人以上の雇用創出につながるとの見通しを 示している。

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