ギリシャ7年物国債、EU支援の必要性占う試金石-取引出だしに注目

ギリシャは国債発行を通じて年内 にさらに350億ユーロ(約4兆3600億円)を調達し欧州連合(EU) からの支援回避を図る方針だが、成功するかどうかについては、7年 物新発国債の取引スタート時の動向が試金石になるとみられる。

ギリシャは29日に、ユーロ建ての7年物国債、50億ユーロ相当 を起債。関係した複数のバンカーが発行業務は完了していないとして 匿名を条件に語ったところによると、同年限のギリシャの既発債への 上乗せ利回りはゼロだった。応募は60億ユーロ。4日に起債された 10年物国債は応募が150億ユーロ、上乗せ利回りは32ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)だった。

リーガル・アンド・ゼネラル・インベストメント・マネジメント のクレジット調査責任者、ゲオルグ・グロズキ氏は「市場はこの新発債 が向こう数日間どんな動きを見せるか注目している。本当のテストとな る」と語った。

25日のEU支援計画合意につながった財政危機の再燃を避けるに は、ギリシャのパパンドレウ政権は5月末までに105億ユーロ程度 の資金を調達する必要がある。前日の7年物債の起債はEUによる支 援合意後で初めてだった。

ギリシャの公的債務管理庁(PDMA)は1月時点で、今年は国 債による資金調達が530億ユーロ必要になると発表していた。同国 はこれまでに既に180億ユーロ分を起債している。

4月分を前倒し調達

PDMAのペトロス・クリストドゥル氏は29日、電子メールで 「ギリシャ当局が再びベンチマーク規模の新発債の発行を成功裏に実 施したということが、市場への極めて重要なメッセージとなる」との コメントを発表。「4月に調達が必要だった分を前倒ししている。市 場がそれを消化すれば、ギリシャの借り換えリスクはおおむね解消さ れたと受け止められるだろう」との見方を示した。

ブルームバーグ・ニュースのデータによると、新発7年物国債の 発行時の利回りはスワップレートを310bp上回る水準に設定された。 これに基づく新発債の利回りは6%で、ギリシャの同年限の既発債と同 水準。同年限のドイツ債との利回り格差は334bpとなり、スペイン国 債の同格差61bp、ポルトガル国債の同114bpを大きく上回る。

起債を担当したオランダのINGグループと米バンク・オブ・ア メリカ(BOA)メリルリンチの広報担当者からはコメントを得られ なかった。仏ソシエテ・ジェネラルのロンドン在勤広報担当者はコメ ントを控えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE