トヨタ車の急加速問題、NASA専門家が調査へ-米運輸長官

米政府はトヨタ車のアクセルの不 具合と電子制御システムに対する調査を米航空宇宙局(NASA)に 依頼した。調査拡大の一環で、米国学術研究会議(NRC)にもすべ ての自動車メーカーの車両の電子システムの調査を要請した。ラフー ド米運輸長官がインタビューで明らかにした。

ラフード長官によると、調査費用は総額300万ドル(約2億7700 万円)。NRCの調査結果は1年半程度かかる見通しだが、NASAの 調査結果はそれより前に出る公算が大きいという。

米当局は少なくとも51人の死亡事故との関連性について調査を 進めている。トヨタ自動車はこれまで世界全体で800万台余りをリコ ール(無料の回収・修理)し、アクセルペダルの修正や新しいフロア マットの設置に注力している。トヨタ側は電子制御システムの欠陥を 示す証拠はないと主張しているが、消費者保護団体や議会はこの結論 を疑問視している。

ラフード長官は29日のインタビューで、「議会はこれらの問題に はフロアマットや戻りにくいアクセルペダルだけではない何かがある と考えている」と説明。「電子制御システムがその一つと思われた。わ れわれの調査でもトヨタの調査でも示されてはいないが、議会の懸念 に対応する必要があるとわれわれは感じた」と語った。

答えは出る

トヨタは機械的な不具合が急加速の原因と主張し、戻りにくくな り得るペダルを修正、アクセルに引っ掛かる恐れのあるフロアマット を交換した。米誌コンシューマー・リポーツの自動車テスト担当ディ レクター、デービッド・チャンピオン氏は、NASAの調査で電子機 器の関与の有無が解明されるはずだと指摘。「いずれにせよ答えは出る。 NASAの専門家に疑問を呈する人はいないと思う」と語った。

運輸省によると、NASAは電子機器やハードウエア、ソフトウ エア、危険要因分析、複雑な問題の解決に関する専門家を擁しており、 今回の急加速調査にはNASAの専門家9人が関与する。

トヨタ米国部門の広報担当ジョン・ハンソン氏は「信頼できる第 三者機関による調査を当社は心から支持する」と述べ、新たな調査に 歓迎の意を表明。「調査結果が出るのを待ち望んでいる」と付け加えた。

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