シマノ:自転車部品の生産フル稼働-春以降も好調なら増産

国際的に自転車部品を供給する シマノの生産状況がフル稼働まで回復している。リーマン・ショック 後の完成品メーカーの在庫調整が一巡しているためだ。自転車事業で は既に今年上期(1-6月)に想定していた受注分を3月までに獲得 した。

角谷景司専務が29日、ブルームバーグ・ニュースのインタビュ ーで明らかにした。自転車部品の需要は09年7-9月期から回復。 シマノは早めに出荷を抑制したため在庫調整が順調に進み、現在はフ ル生産に戻っている。今期(2010年12月期)は例年より多めに新製 品を投入して巻き返しを図る。春先以降が需要期になるため、「好天 に恵まれ需要が増えれば、さらなる増産も考えなければならない」と いう。

角谷氏によると、08年のリーマン・ショックの影響で、09年4 -6月期には出荷に急ブレーキがかかった。直前までは健康ブームの 波に乗って自転車メーカーが在庫を手厚くしていたこともあり、4- 6月期はその反動で3割減産を余儀なくされていた。

新生証券シニアアナリストの松本康宏部長は「自転車はCO2排 出抑制などの環境的な視点からも欧州などで注目されているため、経 済全体の景気回復よりも一足早く回復する」と指摘。「シマノが扱っ ている高級自転車用の部品は今後中国など新興国での開拓の余地もあ るため、同社の業績は今後一層伸びていく可能性がある」と予想して いる。

利益は2007年の水準回復へ

同社は世界の自転車メーカー向けに歯車やチェーン、ブレーキな どの基幹部品を供給している。マーケットシェアは明らかにしていな いが、高級スポーツ自転車の「ロードレーサー向けではトップシェア を持つ」という。

今期の業績予想は売上高が前期比9.8%増の2050億円。8割近 くを占める自転車事業では11.3%の伸びを見込む。角谷氏は「下期 にまだ不確定な要因がある」としながらも、同社の予想通り販売量が 拡大すれば、利益面では「ほぼ2007年12月期の水準に戻る」との 見通しを示した。

角谷氏は健康ブームなどを背景に自転車の世界需要は今後も「当 分の間、毎年数%ペースで拡大が続く」とみている。

シマノの株価は前日比15円(0.3%)高の4075円(午後1時 31分現在)と昨年末から9.5%上昇している。

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