【個別銘柄】証券、野村HD、ヤクルト、商船三井、マツダ、日風開発

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東京株式相場での本日の材料銘柄 の終値は以下の通り。

証券株:岩井証券(8707)が前日比4.4%安の588円など安く、証 券・商品先物取引指数は業種別下落率首位。岩井証券が、CSKホール ディングス(9737)傘下のコスモ証券を買収する交渉が決裂したことが 明らかになった。決裂する可能性が強いという同日付の産経新聞報道に 対し、「当社が発表したものではないものの、事実だ」とのコメントを 公表した。業界再編期待が後退し、軟調に推移する銘柄が多かった。

野村ホールディングス(8604):1.9%安の689円。大和証券キャ ピタル・マーケッツでは、株価パフォーマンスの達成感や業績回復の一 服感などを理由に、証券セクターの注目銘柄から同社などを除外した。 同社の第4四半期の当期利益は数十億円にとどまると推定し、トレーデ ィング収益が回復したグローバル金融機関にアンダーパフォームしたと みられるという。JPモルガン証券では目標株価を引き下げた。

ヤクルト本社(2267):3.7%安の2522円。JPモルガン証券では 会社訪問を経て業績予想を下方修正し、投資判断を「中立」から「アン ダーウエート」へ引き下げた。メリルリンチ日本証券でも「買い」から 「アンダーパフォーム」へ引き下げた。

ゴム製品株:住友ゴム工業(5110)が2%安の824円、ブリヂスト ン(5108)が0.3%安の1596円などおおむね安くなった。ゴールドマ ン・サックス証券では、天然ゴム価格の高騰により、タイヤ各社への原 料高の影響は一層厳しいものになることが予想されると指摘。アジアの タイヤセクターの弱気姿勢を継続した。

商船三井(9104):3.6%高の671円と午後に上げ転換。午後1時 半に2012年度を最終年度とする中期経営計画を発表し、純利益を1100 億円とする目標を示した。同時に10年3月期の純利益予想を50億円か ら100億円に上方修正した。業績期待からTOPIX海運指数を構成す る9銘柄がすべて上げ、海運は東証1部業種別上昇率で首位。

マツダ(7261):4.8%高の263円。同社とトヨタ自動車は29日、 トヨタ「プリウス」のハイブリッド技術ライセンスをマツダに供与する ことで合意した。シティグループ証券では、同導入はポジティブとした ほか、最近の対ユーロでの円安は同社株にとってプラス要因だとコメン トした。

チタン工業(4098):30%高の260円と午後に急伸。東証1部値上 がり率2位となった。リチウムイオン2次電池の部材として、チタン酸 リチウムの開発に成功し、国内初の大規模な同製造設備の新工場を建設 する、と午前の取引終了後に発表した。今年10月には生産を開始。13 年3月期には売上高15億円を目指すとしている。

家電量販店:ヤマダ電機(9831)が2.2%高の6900円と08年10 月以来の高値となったほか、コジマ(7513)は5%高の837円と急伸。 家電エコポイント制度で薄型テレビの対象機種が4月1日に見直される ことから、駆け込み需要が急拡大している、と31日付の日本経済新聞 朝刊が報道。業績期待から買いが膨らんだ。

不動産株:東急不動産(8815)が2.3%高の357円など、不動産株 が堅調。クレディ・スイス証券では、不動産の流通市場では取引件数の 増加と価格上昇が確認できるとして、10年は不動産価格の上昇が広く 認識されると予想。不動産セクターに対する投資判断「オーバーウエー ト」を31日付で強調した。このほか、メリルリンチ日本証券が投資判 断を「買い」に引き上げたイオンモール(8905)も3日続伸。

日本風力開発(2766):14%高の27万9300円。マレーシアで、スマ ートグリッド(次世代送電網)蓄電制御システムを受注した。受注金額 は約200億円。業績への影響は判明次第報告する予定。同社はこれまで 風力発電所の開発や売電を主力としてきたが、蓄電制御システム開発ま で事業領域が拡大しており、収益拡大期待から買いが優勢となった。

アルプス電気(6770):0.8%高の645円。電力変換機器などの事 業を分割し新会社に承継させると発表した。新会社には、特許や先端技 術の事業化などを支援する官民出資ファンドの産業革新機構が100億円 を出資する。

パイオニア(6773):3.9%安の343円。取引銀行からの協調融資 (シンジケートローン)で、約894億円を調達する契約を29日付で締 結したと発表した。既存の短期借入金を中期的な資金に切り替えること で、資金確保や事業運営の安定性を高めるのが狙い。株価が直近3日間 で18%上昇していたこともあり、発表を機に好材料が出尽くしたと受 け止められた。

太平洋セメント(5233):1.5%高の134円。同社の構造改革につ いて、野村証券では固定費削減規模が大きく本格的な改革と評価できる 内容とし、目標株価を100円から135円へ引き上げた。

宝印刷(7921):3.1%安の750円。上場会社数の減少や価格競 争の激化から売上高が予想に達しない見通しとなり、10年5月期の連 結営業利益予想を前期比11%減の13億円(従来予想18億2000万円) へ減額した。中期経営計画の主要目標も見直し、決定次第公表する。

エヌ・ピー・シー(6255):11%安の2000円。10年8月期の連結 営業利益予想を21億800万円から12億500万円へ43%引き下げた。 一部大型案件が開発費負担で赤字案件になったことに伴い、製造原価に 受注損失引当金を計上するため。

インフォコム(4348):24%高の13万6400円。中期経営計画でネ ットビジネスを重点分野の一つと位置付け、同分野で健康や美容に関す る新事業を開始すると午後に発表。会社側の発表に先立ち、31日付の 日経産業新聞が同様の内容を報じていた。

和田興産(8931):5.5%安の345円。10年2月期の単独最終損益 が従来予想の3億円の黒字から一転、1億8000万円の赤字になったも ようだと発表。大型プロジェクトの販売不振などが響いた。同時に同期 末の配当予想も15円から5円に引き下げた。

LTTバイオファーマ(4566):1.9%高の3万5650円。08年10 月8日付でアイロムホールディングス(2372)から提起された訴訟につ いて、東京地方裁判所がアイロムによる連帯保証金や損害賠償金の請求 を棄却して全面的に勝訴したと発表した。不透明感の払しょくが好感さ れた。

シーシーエス(6669):7.9%高の19万2000円。光の波長が太陽 光に近い新製品の発光ダイオード(LED)照明について、23日から 受注を開始。電力消費が少なく、製品寿命が長いのが特徴という。初年 度の販売目標は1万個で、中期的な業績寄与が期待された。

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