アイルランド財務相:銀行の不良債権処理計画をきょう発表

アイルランドのレニハン財務相は 30日、同国銀行の不良債権を処理し、金融システムをてこ入れする計 画を発表する。

同相はダブリンの議会で現地時間午後5時半(日本時間31日午 前1時半)前後に発表する予定。これとは別に国家資産管理機関(N AMA)は、アライド・アイリッシュ銀行やアイルランド銀行など金 融機関の融資債権買い取り価格を公表するほか、銀行に義務付ける資 本バッファー(信用収縮時などに緩衝役を果たす資本)の新たな基準 を設定する見通しだ。

政府は、国内不動産市場の崩壊と過去最悪のリセッション(景気 後退)によって打撃を受けた金融業界の再活性化を目指している。ト リニティ・カレッジ(ダブリン大学)のブライアン・ルーシー准教授 (金融)は、これらの措置はまだ始まりにすぎず、金融機関は将来、 より多くの現金が必要になる可能性があると指摘する。

同准教授は、同国の金融機関について、「けがをして道に横たわっ ている人のようなものだ」とした上で、「応急処置はできても、将来に 輸血が必要になる可能性は残る」と説明した。

アイルランド紙のアイリッシュ・タイムズとサンデー・ビジネス・ ポストが、政府が現金の提供と引き換えにアライド・アイリッシュ銀 への出資比率を70%とする可能性があると報じたことを受け、同行の 株価は29日、約20%下落した。ルーシー准教授は、政府の出資比率 は65%以上になると予想している。

ダブリンに拠点を置く証券会社デービーは、アライド・アイリッ シュ銀が最大50億ユーロ(約6200億円)を必要としていると推定 した。同行の広報担当はコメントを控えた。

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