米国株:上昇、景況感改善で-ダウ平均は1年半ぶり高値

米株式相場は上昇。ダウ工業株 30種平均は1年半ぶり高値となった。2月の米個人消費支出(PC E)が5カ月連続で拡大したことや、3月のユーロ圏景況感の改善 が好感された。

S&P500種株価指数では構成する主要10業種中9業種が上昇。 米商務省が発表した2月のPCEは前月比0.3%増加し、ブルームバ ーグがまとめたエコノミストの予想中央値と一致した。シュルンベ ルジェやエクソンモービル、アルコアなど商品株も高い。原油や 金属相場の上昇に反応した。航空機メーカーのボーイングは、次世 代中型旅客機「787」(ドリームライナー)の翼の負荷試験で良い結 果が得られたとの発表を手掛かりに買い進まれた。

S&P500種株価指数は、前週末比0.6%高の1173.22。ダウ 工業株30種平均は45.50ドル(0.4%)上げて10895.86ドルと、 終値ベースでは2008年9月26日以来の高値となった。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの主任投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「個人消費が盛り返しつつある」 と指摘。「直近の経済指標は非常に良い。特に消費関連が好調だ。 これは自律的回復を示唆しており、株価にはプラスだ。加えて、欧 州の状況も落ち着いてきたようだ。信頼感が高まり、ギリシャ問題 の解決も見込まれる」と述べた。

S&P500種指数は昨年12月31日以降5.2%上昇しており、 このままいけば、四半期ベースでは1998年以降で最大の上げとなる。

四半期ベースでの上昇

S&P500種は1-3月(第1四半期)に業種別では資本財・サ ービス株が13%と最も値上がりし、次いで金融株が11%、そして消 費関連株と続く。29日の相場では、エネルギー株指数が1.8%高と、 全体をけん引した。

米調査会社ビリニー・アソシエーツは、米S&P500種株価指数 の年末予想を1325に上方修正した。これは先週の終値を14%上回る 水準。

ビリニーはリポートで、「相場の底堅さは印象的だ」とした上で、 「大型株は現在、相場全体を押し下げるのではなく、プラスに寄与す る可能性が高くなっている」と説明した。

株式とジャンク債

S&P500種株価指数はジャンク債(高利回り・高リスク債)と 比較するとバリュエーション(株価評価)が2年ぶりの低水準にある。 過去20年の動きを参考にすれば、これは株式相場の上昇が持続する兆 し。

ブルームバーグが集計したデータによれば、S&P500種の益回 り(株価収益率の逆数)に対するジャンク債利回りの上乗せ幅は3.22 ポイントと2007年以来最小で、過去22年の平均(5.93ポイント) を下回っている。こうした状況は、株式相場が株式との関連性の高い ジャンク債投資に次いで過小評価されている可能性を示すものだ。

3月のユーロ圏景況感は、市場予想以上に改善し、ほぼ2年ぶり の高水準となった。欧州連合(EU)の欧州委員会が29日発表した3 月のユーロ圏景況感指数(速報値)は97.7と、2月の95.9から上昇 し、2008年5月以来の高水準となった。ブルームバーグがまとめたエ コノミスト28人の予想中央値では、3月は97.1と見込まれていた。

エネルギー株、ボーイング

シュルンベルジェは2.3%高の63.07ドル。エクソンは1.1% 上昇し、67.30ドル。ニューヨーク原油相場は2.7%高の1バレル=

82.17ドルで取引を終了した。

ボーイングは2.1%高の74.11ドル。上昇率はダウ平均で最 大となった。世界2位の商用機メーカーである同社は、ドリームライ ナーの翼の負荷試験で良い結果が得られたと発表。この試験は、年末 までの承認取得に向けて計画を続行できるかどうかを決めるものにな る。

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