3月29日の米国マーケットサマリー:株が上昇、円とドルは下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3479 1.3410 ドル/円 92.48 92.52 ユーロ/円 124.65 124.06

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,895.86 +45.50 +.4% S&P500種 1,173.22 +6.63 +.6% ナスダック総合指数 2,404.36 +9.23 +.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.05% +.01 米国債10年物 3.87% +.03 米国債30年物 4.78% +.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,111.50 +6.10 +.55% 原油先物 (ドル/バレル) 82.42 +2.42 +3.03%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円とドルがほとんどの主要通貨 に対して下落。ギリシャの国債発行計画が進展したことから、高利 回りで高リスクの通貨に買いが集まった。

ユーロは上昇。ギリシャは7年債発行へ銀行を起用した。今回 の起債は欧州連合(EU)首脳が先週、同国支援の枠組みで合意し て以来初めてとなる。円はユーロに対して過去5週間では最長とな る4日続落。米個人消費支出が2月に増加したことが背景。

INGグループの為替トレーディング担当ディレクター、ジョ ン・マッカーシー氏は「ギリシャに関してはひとまず安心というと ころだ」と指摘。「安心は市場全般に広がっており、オーストラリ ア・ドルやニュージーランド・ドルが高く、株式市場は堅調だ。ギ リシャに対する安心感はドルを押し下げる要因になっている」と述 べた。

ニューヨーク時間午後2時10分現在、円はユーロに対して前 週末比0.5%安の1ユーロ=124円63銭(前週末は同124円6銭)。 ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.3462ドル(前週末は同

1.3410ドル)。円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル=92円58銭 (前週末は同92円52銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は1年半ぶり高値と なった。2月の米個人消費支出(PCE)が5カ月連続で拡大した ことや、3月のユーロ圏景況感の改善が好感された。

S&P500種株価指数では構成する主要10業種中9業種が上昇。 米商務省が発表した2月のPCEは前月比0.3%増加し、ブルーム バ

ーグがまとめたエコノミストの予想中央値と一致した。シュルンベ ルジェやエクソン・モービル、アルコアなど商品株も高い。原油や 金属相場の上昇に反応した。航空機メーカーのボーイングは、次世 代中型旅客機「787」(ドリームライナー)の翼の負荷試験で良い 結果が得られたとの発表を手掛かりに買い進まれた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は、前週末比0.6%高の1173.22。ダウ工業株30種平均は

45.5ドル(0.4%)上げて10895.86ドルと、終値ベースでは2008年 9月26日以来の高値となった。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの主任投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「個人消費が盛り返しつつある」 と指摘。「直近の経済指標は非常に良い。特に消費関連が好調だ。 これは自律的回復を示唆しており、株価にはプラスだ。加えて、欧 州の状況も落ち着いてきたようだ。信頼感が高まり、ギリシャ問題 の解決も見込まれる」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。10年債利回りは昨年6月以来の高水準付近 で推移した。株高に加え、米個人消費支出の増加を受け、安全な逃 避先としての国債需要が減少した。

欧州連合(EU)で最悪の財政赤字を抱えるギリシャが50億 ユーロ相当の7年債を発行したことからリスク資産に買いが集まっ た。EU首脳は先週、ギリシャ救済計画で合意した。4月2日に米 雇用統計の発表を控えていることも期間が長めの国債に売りを誘っ た。雇用者数は3年ぶりの大幅増を示すと予想されている。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジス ト、ガイ・リーバス氏は「緩やかながら継続的な景気改善が米国債 相場に向かい風を吹かせている」と指摘。「利回りはゆっくりと上 昇するだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケッツ・データによると、ニューヨーク 時間午後1時27分現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.88%。同年債(表 面利率3.625%、2020年2月償還)価格は7/32下げて97 30/32。利 回りは25日に3.92%と、昨年6月11日以来の高水準に達した。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。ドルの下落を背景に代替投資 先としての金への需要が高まり、1週間ぶり高値を付けた。

ギリシャ懸念が緩和したことで、ユーロの対ドル相場は一時

0.9%上昇。商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB 指数は2月16日以来の大幅高となった。金は2009年に24%上昇し た一方、主要6通貨のバスケットに対するドル指数は4.2%下落し た。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・ レシュ氏は「ドル安は金の支援材料だ」と指摘。「トレーダーはド ルが下げたのを見て参入し、商品全般に買いを入れている」と語っ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前週末比6.10ドル(0.6%)高の1オンス=1111.50ドル で取引を終了。一時は1116ドルと、19日以来の高値を付ける場面 もあった。年初からは1.4%上昇。四半期ベースでは6四半期連続 でプラスとなりそうだ。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は約5週間ぶりの大幅高。欧州連合(E U)のギリシャ支援計画に加え、経済成長ペースが加速する兆しを 受けてドルが売られたことが原油の買いを誘った。

原油は1バレル=82ドルを上抜いた。EU加盟国は先週、国際 通貨基金(IMF)とともにギリシャを支えることで合意した。ド ルの下落は代替投資としての商品の魅力を高める。米商務省が発表 した2月の個人消費支出(PCE)は5カ月連続でプラスとなった。

PFGベスト(シカゴ)のバイスプレジデント、フィル・フリ ン氏は、「ギリシャ問題の決着が原油を押し上げている」と指摘。 「この日はドルが下げたことで商品が軒並み上昇している」と語っ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前 営業日比2.17ドル(2.71%)高の1バレル=82.17ドルで取引を終 了した。1営業日の上げとしては2月16日以降で最大。一時は

82.78ドルと、18日以来の高値を付けた。

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