ギリシャ:新発7年債、スプレッドはスペインの5倍強

ギリシャ政府はユーロ建ての 7年物国債、50億ユーロ(約6230億円)相当を起債した。必要 な場合に支援するとの欧州連合(EU)の合意がまとまった後で は初の発行となるため、同国が設定する新発債の条件はドイツ債 とのスプレッド(利回り格差)がスペイン債の5倍強となる。

業務にかかわるバンカーが匿名を条件に述べたところによる と、発行時の利回りはスワップレートを約310ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)を上回る水準に設定した。

これに基づく新発債の利回りは6%となり、ドイツ債との利 回り格差は334ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。同 年限のスペイン債のスプレッドは61bpとなっている。ポルトガ ル債は114bp、イタリア債は45bp。

F&Cインベストメンツで運用に携わるミヒエル・デブラウ ン氏は、「ギリシャは既存債務の繰り延べが可能だということに ついて市場を説得する必要が依然あり、借り入れコストはスペイ ンやポルトガルを上回っている」と言明。「説得できた場合に限 り、借り入れコストが低下する公算が大きい」と述べた。

EU加盟国は先週、国際通貨基金(IMF)とともにギリシ ャを支えることで合意した。ギリシャは今年、約530億ユーロを 調達する必要がある。そのうち155億ユーロを5月末までに手当 てする必要がある。

ベアリングス・インベストメント・サービシズの資産配分デ ィレクター、トビー・ナングル氏は、ギリシャ政府は「最近の発 行時に比べ若干、自信があるようだ」と話した

ギリシャの公債管理責任者のペトロス・クリストドゥル氏は この日のインタビューで、7年債の起債は「ベンチマーク規模」 になると述べていた。EUの支援合意後の26日には、ギリシャの デフォルト(債務不履行)リスクが払しょくされたとし、ギリシ ャ債の「スプレッドは大幅に縮小するだろう」との見通しを示し ていた。

起債を受けて既発10年債とドイツ債との利回り格差は13b p拡大し318bp。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS) でギリシャ債を保証するコストは上昇し、CMAデータビジョン によるCDSスプレッドは15.5bp上昇の310.5bp。

ギリシャは国債発行で、同国のアルファ銀行と米バンク・オ ブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ、クレディ・アグリコル傘 下のエンポリキ銀行、オランダのINGグループ、仏ソシエテ・ ジェネラルを起用した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE