米金融規制改革法案、銀行の流動性確保に関する規定含まず

米議会に提出された2615ペー ジから成る金融規制改革法案には、銀行に対して信用ひっ迫時に備 え現金などの流動性を十分確保するよう求める規定は盛り込まれて いない。

米連邦準備制度理事会(FRB)と米財務省、米連邦預金保険 公社(FDIC)が17日に公表した流動性リスク管理に関する指 針も、短期融資が枯渇しても破たんを回避できるよう、銀行がどの ような形で、どの程度流動性を維持する必要があるかを明確に示さ なかった。国際協調を通じて世界の金融システムに流動性ルールを 導入しようとする場合は、実施までに数年を要する可能性もある。

2008年に資金繰り難に直面し、公的資金450億ドル(約4兆 1700億円)を受け取った米銀シティグループは、2年前の信用市 場の事実上の機能停止以降、流動性の増大に努めてきた米金融機関 の1つだ。しかし、金融機関は引き続き、資金調達を翌日物レポ (売り戻し条件付き買いオペ)に頼っている。07年のピーク時か らは縮小したものの、米レポ市場は依然2兆ドル規模を保っている。

調査会社クレディットサイツのアナリスト、ベイラー・ランカ スター氏は「順調な時期は常に、流動性水準を引き下げる誘惑に駆 られる」と指摘。「だからこそ規則が必要だ。3年後も、流動性の 問題に現在と同じくらい注意が払われるかは分からない」と説明し た。

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