榊原元財務官:日本はデフレを嘆くより楽しむべきだ-止める方法ない

早稲田大学インド経済研究所所長 で元財務官の榊原英資氏は、デフレは必ずしも悪いことではないとの 考えを示した。

同氏は29日、東京でのパネルディスカッションで「われわれはデ フレが病気であるかのように嘆くのをやめ、緩やかなデフレを楽しむ べきだ」と述べた。その上で「金融政策でも財政政策でも、現在のデ フレを止める方法はない」との見解も示した。2月の日本の生鮮食料 品を除くインフレ率はマイナス1.2%だった。

同氏はまた、デフレとリセッション(景気後退)が重なった場合 は国債を増発し経済にマネーを注入すればよいとし、日本の政府債務 は対国内総生産(GDP)比で拡大が続くものの、家計貯蓄が高水準 であることから「今後5、6年」は国債発行を続けることが可能だと 指摘した。

一方、ディスカッションに参加したマッコーリー・セキュリティ ーズのエコノミスト、リチャード・ジェラム氏は、「過度に高い金利が 長期にわたれば国内経済の成長率を低下させる」と指摘した。同氏は インフレ調整済みの実質金利に言及した。また、JPモルガン証券の 菅野雅明調査部長は、デフレは日本の名目成長率を低下させ政府の負 債圧縮を「不可能」にすると指摘した。

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