米消費者支出の回復は本物-サックスやベスト・バイ、自信深める

米小売業界では、高級百貨店サ ックスから家電量販店最大手ベスト・バイに至るまで多くの企業が、 このところの消費者支出の立ち直りは単に一時的なものではないと 自信を一段と深めている。

サックスのスティーブン・サドブ会長兼最高経営責任者(CE O)は24日に電子メールを通じて、同社が「守りから攻めへ移行し つつある」と表明。消費者が「積極姿勢を取り戻した」ことを受け、 選択的な在庫積み増しと投資拡大に動いていると説明した。ベス ト・バイは25日、2009年12月-10年2月(第4四半期)の米国の 既存店売上高が7.4%増加したと発表した。

米国際ショッピングセンター評議会(ICSC)のチーフエコ ノミスト、マイケル・ニマイラ氏はインタビューで、消費回復は「消 費者の繰り延べ需要がかなり蓄積されていた」ためとし、「支出拡大 は持続可能だ」と述べた。

米銀JPモルガン・チェースのエコノミストは12日付の顧客向 けリポートで、家計の支出ペースを決定づける「主な要因」は労働 市場の強さにあるだろうと指摘した。ブルームバーグ・ニュースが まとめたエコノミスト62人の予想中央値によれば、3月の米非農業 部門雇用者数は前月比19万人増と、3年ぶりの大幅な伸びが見込ま れている。失業率は9.7%で横ばいの予想。3月の米雇用統計は4 月2日に発表される。

所得増も楽観的な見方の一因となっている。米商務省によれば、 賃金・給与は09年9月-10年1月に0.8%増と、08年8月-09年 7月の5.1%減から回復している。

S&P5000種株価指数が昨年3月の安値から72%上昇したこ とも消費者信頼感を高めている。また、米連邦準備制度理事会(F RB)によれば、09年10-12月(第4四半期)の家計と非営利団 体の純資産額は54兆2000億ドル(約5020兆円)と、同年1-3月 (第1四半期)の48兆5000億ドルから11.8%増加した。

バークレイズ・キャピタルの米国担当チーフエコノミスト、デ ィーン・マキ氏は12日付の顧客向けリポートで、資産回復によって 今年の消費者支出が「著しく」拡大するとの見通しを示した。同氏 は今年の消費の伸びを2.2%増と予想。昨年は0.6%減と、1974年 以来の大幅な減少率だった。

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