米ゴールドマンがドル予想で白旗揚げる-米景気見通しの改善鮮明

米経済の改善やインフレ抑制、株 価上昇が相まって、ドルは5カ月連続で上昇する勢いだ。トレーダー が欧州の財政危機や日本のデフレを懸念して資金の逃避先を求めてい ることも背景にある。

米金融サービス会社ゴールドマン・サックス・グループとシティ グループは、ドルの下落を見込んだ取引が損失を計上したことを受け、 先週、同取引を中止した。ストラテジストらは、ドル予想を昨年3 月以来の急ペースで引き上げている。ブルームバーグ・ニュースがま とめた主要47通貨に対するドルの今年末の騰落率の予想中央値は、 24日までの1カ月間で平均1.4ポイント上昇した。ストラテジスト が昨年3月にドル予想を大きく上方修正して間もなく、最大12兆 8000億ドル(約1190兆円)規模の景気刺激策に伴い、米ドルの過去 28年間で最も力強かった上昇局面が終了した。

RBSキャピタル・マーケッツの為替戦略責任者、アラン・ラス キン氏はドルの下落を正確に言い当て「ローマ帝国の衰退」になぞら えたが、その1年後の見通しでは、ギリシャがデフォルト(債務不履 行)に陥った場合、ドルは対ユーロで22%上昇し、1ユーロ=1.10 ドルに達する可能性があると予想した。

ラスキン氏はインタビューで、「われわれはあの最悪な懸念から 離れた」とした上で、「米国では景気は回復の軌道に乗った」と指摘。 「昨年3月時点の見通しと比べて、今年3月は極めて良い」と述べた。

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