欧州の銀行は19兆円超の資金不足か、不動産債務借り換えで-DTZ

欧州の銀行は向こう2年間に、 商業用不動産関連の債務の借り換えで、計1560億ユーロ(約19 兆4000億円)の資金不足に直面する可能性がある。ロンドンに拠 点を置く不動産ブローカー、DTZホールディングスが調査結果を 基に予想した。

DTZの調査によれば、総額約4800億ユーロの不動産ローンが 2011年末までに償還期限を迎えるという。銀行は、融資額が担保 となっている不動産の価値を上回る場合を中心に、すべての債務の 借り換えに応じることはできなくなる。DTZは、こうした事態の 半分以上は、英国とスペインで発生するとみている。

欧州の銀行は07年半ばに終わった5年間にわたる不動産ブーム の際に、店舗やオフィス、倉庫の買い手に提供された融資1兆 8000億ユーロの後処理に取り組んでいる。その多くが市場のピー ク付近で付与され、規模は物件価値の80%以上となっている。不 動産価格はその後、欧州大陸全体で約26%下落、英国では44%下 げており、多くの借り手が物件価値を上回る債務を抱えている。

調査結果の共同執筆者、ナイジェル・アーモンド氏はリポート で、この資金不足は「欧州の不動産市場にとって、短期的に最大の 課題となる」と指摘。「多くのローンが向こう数年で返済期限を迎 える中で、デフォルト(債務不履行)の公算がさらに高まると予想 している」と付け加えた。

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