S&P500に先高観、ジャンク債利回りとの比較で07年以来の割安水準

S&P500種株価指数はジャン ク債(高利回り・高リスク債)と比較するとバリュエーション(株価 評価)が2年ぶりの低水準にある。過去20年の動きを参考にすれば、 これは株式相場の上昇が持続する兆しと言えそうだ。

ブルームバーグが集計したデータによれば、S&P500種の益利 回り(株価収益率の逆数)に対するジャンク債利回りの上乗せ幅は

3.22ポイントと2007年以来最小で、過去22年の平均(5.93ポイン ト)を下回る水準となっている。こうした状況は、株式相場が株式と の関連性の高いジャンク債投資に次いで過小評価されている可能性を 示すものだ。

INGインベストメント・マネジメント、ロイトホルト・グルー プ、RBCウェルス・マネジメントはこれらの関係が再び正常化する との見方から株式を買い進めている。株式と債券は2009年にそろっ て上昇したものの、メリルリンチの米ハイ・イールド・マスターII 指数のリターンがプラス58%に対し、S&P500種は同26%と、 1986年の米ハイ・イールド・マスターII指数算出開始以来で最大の 差となった。

INGのアセット・アロケーション責任者ポール・ゼムスキ氏は 「1つを選ぶ必要があるなら、株式だろう」と述べ、「今後数年にわ たって株式が上昇を持続できない理由はない。一方で信用スプレッド には下限がある。07年初めのようなスプレッドには戻らないと思う」 と語った。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの格付け で「Baa3」を下回るジャンク債を対象としたメリルの指数は2008 年12月に底打ちした後82%のリターンとなっている。これに対し、 S&P500種の同期間のリターンは37%。メリルのデータによると、 ジャンク債の信用スプレッドは平均でピークの21.8ポイントから

5.8ポイントに縮小している。

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