英金融サービス企業、今年上期に約1万7000人を削減へ-産業連盟

英金融サービス企業は景況感の改 善にもかかわらず、今年1-6月(上期)に計約1万7000人を削減す る見通しだ。英国で最大の経営者団体、英産業連盟(CBI)が金融 サービス企業への調査を基に明らかにした。

CBIのチーフ経済アドバイザー、イアン・マカファティー氏は 29日、米コンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパース (PwC)と共同で作成した報告書の公表前に、ロンドンで記者団に 対し、1-3月(第1四半期)に約1万人が、次いで4-6月(第2 四半期)に7000人が削減される見込みだと語った。

PwCの英バンキングアドバイザー事業を率いるアンドルー・グ レイ氏は報告書で、人員水準は「引き続き圧迫される分野となる見通 しで、向こう数四半期間に一段の削減が見込まれる」と指摘。一方、 マカファティー氏は「収益の改善が見られる」ことを理由に、昨年12 月以来、先行きに対する金融機関の楽観的見方がやや上昇していると 付け加えた。

英経済は2009年10-12月(第4四半期)に前期比0.3%のプラ ス成長となり、過去最悪のリセッション(景気後退)から脱した。C BIによれば、金融サービス部門では金融危機発生以来、100万人の 雇用者のうち約11万6000人の職が失われている。ただ、CBIは金 融サービス企業の収益性が今年第1四半期に改善し、第2四半期には さらに良くなるとみている。

このほか、新金融規制について、全体の74%が向こう12カ月に わたって金融機関の成長力を阻害すると回答、懸念の割合は過去最高 に達した。85%は新金融規制で英国が金融センターとしての競争力を 失うとの懸念を表明した。

CBIの調査は2月17日から3月3日の期間に、銀行、住宅貯蓄 組合、保険、ファンドなど80社を対象に実施した。

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