今週の米経済指標:3月の雇用者数、過去3年で最大の伸びか

今週発表される米経済指標では、 3月の雇用者数が過去2年余りで2回目の増加となり、景気拡大が 広がる態勢が整いつつあることが示されそうだ。

ブルームバーグ・ニュースが4月2日の米労働省の発表を前に エコノミスト62人を対象に実施した調査によると、非農業部門雇 用者数は前月比19万人増(中央値)と、過去3年で最大の伸びが 予想されている。2月は同3万6000人減だった。ほかの指標では 個人消費支出と消費者信頼感指数が伸び、製造業の拡大が示される と見られる一方で、住宅価格の下落が明らかになりそうだ。

企業の設備投資や輸出、在庫の安定化策を背景に製造業が最も 恩恵を受けており、重機メーカーの米キャタピラーなどの企業は事 業拡大や人材採用を進めている。持続的な雇用の伸びは、米国内総 生産(GDP)の約7割を占める個人消費の促進に不可欠だ。

バークレイズ・キャピタルの米国担当チーフエコノミスト、デ ィーン・マキ氏は、雇用の伸びが「景気回復の持続性をめぐる疑念 の一部を取り除くだろう」と指摘した。

3月の雇用者数は、2010年の国勢調査に伴う政府の臨時雇いで 押し上げられた可能性もある。2月は東海岸の猛吹雪と記録的な大 雪の影響で一部の都市で雇用が落ち込んでいた。3月の失業率は3 カ月連続で9.7%となったもようだ。昨年10月に26年ぶり高水準 の10.1%に達して以来、失業率は上昇していない。

消費の伸び

米景気は拡大が続くとの楽観論から同国株式相場は上昇。S& P500種株価指数は先週1年半ぶりの高値を付けた。民間調査機関 コンファレンスボードが30日発表する3月の消費者信頼感指数は 50と、2月の46から改善が見込まれている。

米商務省が29日発表する2月の個人消費支出は前月比0.3%増 と、5カ月連続の伸びとなる見通し。個人所得は同0.1%増と前月 と同じ伸び率となったもようだ。

労働省の雇用統計では、製造業の雇用者数が前月比1万5000人 増加と見込まれている。米供給管理協会(ISM)が4月1日発表 する3月の製造業景況指数は57と、2月の56.5に続き8カ月連続 で製造業の拡大を示す50を上回る見込み。

一方、住宅市場は依然として米経済の弱い部分となっており、 差し押さえ手続きの増加が住宅価格を押し下げている。全米20都 市を対象にしたS&P/ケース・シラー住宅価格指数は1月に前月 比で8カ月ぶりの低下となったと予想されている。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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