ソフバンク社長:来期投資、過去最大の4000億円前後に-携帯改善で

国内通信3位ソフトバンクの孫正 義社長は、来期(2011年3月期)の設備投資額を今期見込み比約5 割増の「4000億円前後」と、過去最大規模に増やす方針だ。利用者 の要望を受けて携帯電話の通信状態を改善するため、中継設備である 基地局の設置数を、来期中をめどに現状の倍に増やす。

28日に都内で開いたイベントで記者団に語った。同社広報担当の 栃原且将氏によると、現在の基地局数は約6万件で、過去最大の投資 額は07年3月期の3898億円だった。

孫社長は投資増に関して金融機関側の理解が「ある程度得られて いる」と述べるとともに、負債の返済計画に変更はないと説明。「売り 上げや収益が想定よりも増えている分を投資に回す」と強調した。

ソフトバンクは07年3月期以降、設備投資を削減。しかし、孫 氏は昨秋の決算発表で、一般的な携帯よりもデータ通信容量が多い米 アップルの端末「iPhone(アイフォーン)」の販売増などを受け て今期(10年3月期)投資計画を400億円積み増し、前期とほぼ横 ばいの2600億円としていた。

孫氏は来期投資を「3千数百億円」と想定していたが、基地局倍 増などで積み増すと説明。基地局を倍増させる割には増額が小幅との 指摘に対しては、破たんしたPHS会社ウィルコムから分離して設立 見込みの高速データ通信会社に出資し「ウィルコムの基地局の跡地を 利用でき、コストダウンやスピードアップが図れる」などと述べた。

高速データ通信会社には議決権ベースで投資ファンドのアドバン テッジパートナーズ(AP)とソフトバンクが3分の1ずつ、各30 億円を出資。残り30億円については別の出資者を募る。APはこれ とは別に優先株の引き受けで20 億円を出資する。

孫社長は新会社の運営に関し「技術的な検証と資本構成について はこれから話し合いをしていく」と述べ、サービス展開のための投資 をどの程度ソフトバンクが負担するかなどについては言及を避けた。

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