米国株(26日):小幅高、ギリシャ支援好感も終盤伸び悩み(Update1)

米株式相場は小幅上昇。アナリ ストによる投資判断引き上げや買収観測、ギリシャのデフォルト(債 務不履行)回避に向けた欧州連合(EU)の計画が手掛かり。取引後 半では韓国と北朝鮮の緊張が高まる可能性を警戒して伸び悩み、上げ 幅のほとんどを消して引けた。

家電販売のラジオシャックは大幅高。同社が身売りを検討してい るとの報道がきっかけ。アップルをはじめ自動車保険大手のプログレ ッシブ、アパレルのアーバン・アウトフィッターズ、学資ローンのS LM(サリーメイ)が上昇。アナリストによる株価目標や投資判断の 引き上げが好感された。黄海の南北朝鮮の境界線近くで韓国の海軍艦 船が沈没したとの報道をきっかけに、主要株価指数は日中の高値から は値を下げた。

S&P500種株価指数は前日比0.1%未満上昇の1166.59。 艦船沈没のニュースが伝わる前は一時0.7%上昇していたが、報道 後には0.4%下落する場面もあった。ダウ工業株30種平均は9.15 ドル(0.1%)高の10850.36ドル。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズのランディ・ベイト マン最高投資責任者(CIO)は、「相場が持ちこたえていることが わかるにつれて、様子見していた投資家の資金がさらに流入してくる」 と指摘。「経済指標や企業業績は力強い。ギリシャ問題解決への決意 もみられる。株式市場は順調で、乗り遅れたくないとの見方が広がっ ている」と述べた。

米実質国内総生産(GDP)改定値や米消費者信頼感指数の統計 を好感して、朝方は大きく上昇していた。米商務省が発表した2009 年第4四半期(10-12月)の実質GDP改定値は前期比年率

5.6%増加した。改定値の5.9%増から下方修正されたものの、過 去6年で最大の増加率となった。3月のロイター・ミシガン大学消費 者マインド指数(確定値)は73.6と、前月から変わらず。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は73.0。3 月の速報値は72.5だった。

S&P500種とダウ平均はともに週間ベースで4週連続上昇と なった。S&P500種は0.6%高、ダウ平均は1%上昇。S&P 500種は昨年3月に付けた12年ぶり安値から72%値上がりしてい る。

「リスク回避が反転」

マニング・アンド・ネイピアのポートフォリオストラテジスト、 グレッグ・ウッダード氏は、「ソブリン信用リスクへの不安で、リス ク資産を避ける動きが広がったが、今はその反転がみられる」と指摘。 「米株式市場は相対的に魅力的だ。成長が期待できる上、株価はか なり割安だ」と述べた。

ラジオシャックは8.5%高と、S&P500種の上昇率トップ。 米紙ニューヨーク・ポストは、同社が身売りすれば売却額は最大30億 ドルに上る可能性があるとしたほか、同社が家電量販店最大手のベス ト・バイとの統合を検討していると報じた。この報道に関して、両社 ともコメントは控えた。

アナリストの判断引き上げ相次ぐ

アップルは1.9%高の230.90ドルと、終値では過去最高値で 引けた。クレディ・スイス・グループは同社の株価目標を従来の 275ドルから300ドルに引き上げた。業績が市場予想を上回って推移 していることを理由に挙げた。

プログレッシブは3.7%高。FBRキャピタル・マーケッツは 同社の投資判断を「マーケットパフォーム」から「アウトパフォーム」 に引き上げた。

アーバン・アウトフィッターズは3.1%、SLMは4.4%それ ぞれ値上がりした。

S&P500種の素材株指数は0.8%高と、10業種中の値上が り率トップとなった。EUによるギリシャ支援の枠組み合意を受 け、ユーロが対ドルで反発し、商品相場が上昇したことが背景。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE