NY外為(26日):ユーロ上昇、ギリシャ救済合意で値を戻す

ニューヨーク外国為替市場では ユーロが対ドルで上昇。欧州連合(EU)首脳がギリシャに対し、 国際通貨基金(IMF)からの融資と2国間融資を組み合わせた支 援策を準備することで合意した。これを好感し、ユーロは10カ月ぶ りの安値から戻した。

豪ドルとカナダ・ドルが下落。米ドルやユーロに対する上昇は 持続できないとの見方から売りが出た。ユーロは主要16通貨すべて に対して上昇した。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁がギリ シャ救済へのIMF関与について、批判的な態度を軟化させたこと が支援材料。

UBSの為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏は「昨日の 合意を受けた安ど感がユーロを押し上げた」と指摘。「安全網を敷 き、それにドイツが参加するのは良いことだ。合意はギリシャにと って最悪の場合のよりどころであり、デフォルト(債務不履行)の 確率を下げるものだ」と指摘した。

ニューヨーク時間午後4時37分現在、ユーロは対ドルで1%上 昇して1ユーロ=1.3408ドル(前日は1.3273ドル)。一時は1.3268 ドルと、昨年5月7日以来の安値を付ける場面もあった。週間では

0.9%安。対円では前日比0.8%高の1ユーロ=124円10銭。週間で は1.3%上昇した。円はドルに対して前日比0.2%上昇し、1ドル= 92円53銭。前日は92円73銭だった。

トリシェ総裁は「ユーロ圏諸国の政府が実行可能な解決策を見 いだしたことに極めて満足している」と述べた。同総裁はこれより 先、仏テレビのインタビューで、ギリシャ支援の枠組みにIMFを 関与させることについて、「非常に悪いことだ」と語っていた。

ヘッジファンドなど機関投資家の投機動向を示す米商品先物取 引委員会(CFTC)の大口建て玉明細によると、ユーロ売り越し は23日時点で7万4917枚と、過去最高を記録した。16日時点では 4万6341枚だった。

スイス・フラン

スイス国立銀行(SNB、中央銀行イ)がスイス・フラン売り をやめて利上げに動き始めているとの憶測が流れる中、BNPパリ バはフラン買い・ユーロ売りの持ち高を勧めた。

BNPの外為戦略の世界責任者、ハンスギュンター・レデカー 氏(ロンドン在勤)らは調査リポートで、「SNBは比較的短期間 に量的緩和から利上げへ移行するという難しい局面にある」と指摘 した。

ユーロは対フランで0.2%高の1ユーロ=1.4289フラン。24日 には1.4233フランと最安値を更新した。

カナダ・ドルと豪ドルは主要通貨に対して下げた。ウエストパ ック銀行のシニア通貨アナリスト、ローレン・ロスボロー氏(ロン ドン在勤)は、「ユーロ圏当局者からのニュースを受け、市場はユ ーロの買い持ち・豪ドルの売り持ちに転じた」と述べた。

円は週間で大幅安

円はドルに対して週間ベースで2.2%下落。昨年12月4日に終 わった週以来の大幅安となった。日本の生鮮食品を除く消費者物価 指数が2月に前年同月比1.2%低下したことなどが円売りを誘った。

ワコビアのシニア為替トレーダー、アラン・カッバーニ氏(ノ ースカロライナ州シャーロット在勤)は「ファンダメンタルズ要因 は何も円を支援していない。円を買い持つ理由はなく、ドルの上値 余地は大きいとみている」と話した。

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