今日の国内市況:日本株は3日続伸、債券続落-ユーロが反発

東京株式相場は3日続伸し、日経 平均株価は2008年10月以来約1年半ぶりの高値を回復した。堅調な 世界景気や外国為替市場の円安から、輸出や設備投資関連中心に買われ 、東証全33業種が高くなった。第一生命保険の上場が接近した保険株、 株式市場の売買増加期待から証券株はそれぞれ上昇率が高くなった。

日経平均株価の終値は前日比167円52銭(1.6%)高の1万996 円37銭、TOPIXは14.59ポイント(1.5%)高の966.72。東証 1部銘柄の84%が値上がりした。

きょうは受け渡しベースで2009年度相場の最終日。企業業績の回 復による新年度相場への期待感が継続したことに加え、第一生命の上場 に備えた換金売り一巡や、3月決算銘柄の配当権利取りといった需給要 因も支えとなった。午後に入るとアジア株高も追い風となって一段高。 日経平均は心理的節目である1万1000円を取引時間ベースで2008年 10月以来約1年半ぶりに回復する場面もあった。

相場を大きく押し上げた要因は円安。25日のニューヨーク外国為 替市場ではドル高傾向が強まるなか、円は1ドル=92円96銭と1月 8日以来の円安水準まで下落した。

外需中心に業績期待が高まるなか、設備投資関連株の上げが目立っ た。ファナックが3連騰となったほか、ダイキン工業やTHK、不二越 、ツガミ、アマダ、SMC、JUKIなどが52週高値を更新した。野 村証券では25日付で「中国FA市場の拡大」リポートをまとめ、中国 の人件費上昇や生産大幅増、産業高度化で工場自動化が急進展している と指摘した。

東証1部の売買高は概算で21億5094万株、売買代金は同1兆 4889億円。値上がり銘柄数は1414、値下がり銘柄数は178。

債券は続落

債券相場は続落(利回りは上昇)。米国で金利上昇が続いたことや 国内株式相場の上昇を受けて、約4カ月ぶり安値圏での取引となった。 決算期末接近で現物取引が手控えられる中、先物には商品投資顧問(C TA)などの売りが膨らんだとの見方があった。

東京先物市場の中心限月6月物は前日比26銭安い138円30銭で 開始。中心限月として昨年11月12日以来の安値をつけた。その後も 売りが膨らんで一時は138円16銭まで下げたが、その後は138円20 銭台でのもみ合い推移が続き、結局は23銭安の138円33銭で終了し た。

米債相場の下落が引き続き債券先物売りのきっかけとなった。25 日の米債市場では7年債の入札結果が低調だったことから再び売りが膨 らんで、10年債利回りは一時3.92%と昨年6月以来の高水準をつけ、 前日比3ベーシスポイント(bp)高い3.88%程度で引けた。

さらに、株高なども債券市場の地合いを悪化させた。日経平均株価 は午後の取引で一段高となっており、一時は2008年10月以来となる 1万1000円台を回復する場面もあった。

現物市場で新発10年物の306回債利回りは前日比1bp高い

1.37%で始まった。その後も売りが優勢となると1.385%まで上昇し て、新発10年債として昨年11月12日以来の高い水準を記録。ただ、 午後に入ると1.5bp高の1.375%まで上昇幅を縮めている。

米金利が予想以上に上昇したことから、国内債市場では先物売り に追随して金利水準が切り上がる展開となった。

新発10年国債利回りは、04年以降の過去6年間では春先にかけ て上昇基調をたどる傾向にあり、05年度を除くと4-6月期にいずれ も当該年度のピークを記録した。

ユーロが約10カ月ぶり安値から反発

東京外国為替市場ではユーロが対ドルで約10カ月ぶり安値から反 発した。欧州連合(EU)首脳がギリシャ支援策で合意し、目先の不透 明感が後退したことから、これまで売っていたユーロを買い戻す動きが 優勢となった。

ユーロは対ドルで早朝に前日の海外市場で付けた昨年5月7日以来 の安値、1ユーロ=1.3268ドルに並んだ後、1.33ドル台前半へ上昇。 午後には一段高となり、一時、1.3354ドルまで買われた。

ユーロは対円でも1ユーロ=123円ちょうど前後から上昇。一時は 123円64銭まで値を切り上げる場面が見られた。

25日にブリュッセルで開幕したEU首脳会議で欧州首脳は、巨額 の公的債務を抱えるギリシャに対して、IMFからの融資を組み入れた 支援策を準備することで合意した。欧州中央銀行(ECB)は欧州によ る自力での危機解決を訴えていたが、最終的に同支援策を受け入れた。

支援の枠組み合意では、ユーロ加盟各国はECBの資本金拠出割合 に応じてギリシャに補助金付きでない融資を提供することにしており、 ギリシャによる資金調達手段が万策尽きた場合、ユーロ諸国が融資の半 額以上、残りをIMFから拠出することになった。

ドル・円相場は米長期金利の上昇を背景にドルが買われた流れが受 け継ぎ、1ドル=92円台後半と約2カ月ぶりのドル高水準で取引を開 始。国内輸出企業のドル売りが指摘される中、一時、92円39銭まで 軟化したが、ドルの下値は堅く、午後にかけては92円台半ばでもみ合 う展開となった。

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