EU、ギリシャ支援の枠組みで合意-IMFと2国間融資を併用

25日にブリュッセルで開幕した欧 州連合(EU)首脳会議で欧州首脳は、巨額の公的債務を抱えるギリ シャに対して、国際通貨基金(IMF)からの融資を組み入れた支援 策を準備することで合意した。欧州中央銀行(ECB)は欧州による 自力での危機解決を訴えていたが、最終的に同支援策を受け入れた。

ユーロ圏16カ国首脳は同会議で、ドイツとフランスが提案したI MF融資と2国間融資を組み合わせる支援策を支持した。ただ首脳ら は、ギリシャが欧州最大の財政赤字を削減する上で、外部の支援が必 要になることはないはずだと強調した。

EUのファンロンパイ大統領は25日の首脳会合後に記者団に対 し、「これは極めて明確な政治的メッセージだ」と指摘。「これは2つ の手段を組み合わせたメカニズムだが、欧州が主要な役割を担う。最 後の手段として発動されることになる」と説明した。

ECBは12兆ユーロ(約1480兆円)規模のユーロ圏経済にIM Fが関与することへの反対を表明した後、一転して今回の支援案を支 持すると表明。トリシェ総裁は、欧州政府が引き続き、支援プロセス の主導権を握るだろうと述べた。

同総裁は首脳会議前に仏テレビのインタビューで、IMFに支配 権を譲るのは「非常に悪いことだ」と語ったが、首脳会議後に記者会 見を開き、発言を修正。「IMFが介入したらこうなるなどの話は一言 もしていない」とした上で、「わたしは、ユーロ圏の各国政府の責任を 保持したかった。それがわたしの尺度だ。それは尊重されたと思う」 と語った。

同総裁の支援案に好意的な発言を受け、ユーロは上昇。ブリュッ セル時間26日午前1時(日本時間同9時)現在、1ユーロ=1.3302 ドルと、前日遅くの1.3270ドルから上げた。

支援の枠組み合意では、ユーロ加盟各国はECBの資本金拠出割 合に応じてギリシャに補助金付きでない融資を提供することにしてお り、ギリシャによる資金調達手段が万策尽きた場合、ユーロ諸国が融 資の半額以上、残りをIMFから拠出することになった。

ギリシャは向こう数週間内に、約100億ユーロ規模の国債発行を 実施する必要がある。4月20日には約82億ユーロ、5月19日には 85億ユーロ相当の国債がそれぞれ償還を迎えるからだ。

米ゴールドマン・サックス・グループが25日に電子メールを通じ て配布した資料の試算によると、ギリシャは向こう1年半の間に合計 約200億ユーロ の支援をIMFから受ける可能性がある。一方、フラ ンス紙フィガロは、複数のドイツ当局者の話を引用して、この救済規 模が総額220億ユーロになると伝えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE