日本郵政改革案で、亀井氏が強硬姿勢-首相収拾に手間取る(Update1

日本郵政の事業改革案をめぐり亀 井静香郵政担当相の強硬姿勢が際立っている。仙谷由人国家戦略相ら 複数の閣僚がゆうちょ銀の限度額引き上げなどに懸念を表明する中、 亀井氏は修正しない考えを繰り返し強調。鳩山由紀夫首相は閣内での こうした混乱の収拾に手間取っている。

亀井郵政担当相は24日、ゆうちょ銀の預入限度額引き上げなど を盛り込んだ郵政改革案を発表した。これに対して野田佳彦財務副大 臣が25日、「民業圧迫の可能性がある」と批判したほか、仙谷氏は 26日の閣議後会見で、運用先を決めないままでは「国債の引き受け 機関」になってしまうなどと懸念を表明した。

鳩山由紀夫首相は25日夕、まだ了解しておらず、調整が必要と 強調したが、亀井担当相は26日の閣議後会見で、「わたしと原口総務 相が決めたこと。プロセスを元に戻すことはできない。鳩山首相も了 承している」と繰り返した。ただ、「郵政事業のあり方を広く議論す るのは結構」とし、全閣僚で議論する場を設けてもいいとの考えを示 した。

亀井担当相をめぐっては、銀行などに融資の返済猶予などを促す 中小企業金融円滑化法の具体的な内容を決めるまでの過程でも閣内 で混乱があった。平野博文官房長官が具体化に向けて慎重な検討を促 したのに対し、亀井氏は「官房長官はああだこうだコメントする立場 にない」と反発。本人主導で法制化作業を進めた経緯がある。

政治アナリストの伊藤惇夫氏は、今回の混乱について「首相自身 が郵政について確固としたスタンスを確立していないので、亀井氏に あいまいな答えをした可能性が極めて高い」と指摘。その上で、「鳩 山内閣は閣内の不統一が日常茶飯事になっている。内閣の調整機能が 働いていれば、こんなことは起きなかった」と語り、内閣の政策決定 システムに問題があるとの認識も示した。

--取材協力:下土井京子 Editor:Hitoshi Sugimoto, Kazu Hirano, Hideki Asai

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