ドバイ、債権者の信用回復に数年かかる恐れ-市場が返済案好感でも

アラブ首長国連邦(UAE)ドバ イ首長国の政府系持ち株会社ドバイ・ワールドが約250億ドル(約2 兆3100億円)の債務を2018年までに返済する提案が市場で歓迎され たことで、ドバイをめぐる問題はトンネルの出口に光が見えている状 況のようだ。

ドバイ政府は25日、今後3年間かけてドバイ・ワールドに95億 ドルを注入すると発表した。建設ブームと一転した需要の冷え込みは 世界的なリセッション(景気後退)のさなかに過去最悪の不動産不況 を招いたが、ドバイ・ワールド傘下の不動産開発会社ナキールはその あおりを真っ先に受けた。

ドバイは昨年表明された分に加えて、アブダビ首長国からの支援 をなお必要としているようだ。ドバイと政府系企業が1090億ドルの債 務を抱える中で、それ以外の資金調達手段の活用は一段と厳しくなる 見通し。ドバイは金融・観光センターへの転換を図ろうとして債務を 膨らませた。

UBSの中東調査責任者(ドバイ在勤)、サウド・マスド氏は25 日の発表について、「ドバイの信用力に直ちに大きく影響するものでは なかろう」と述べ、信用回復は「何カ月も何年もかかる長期のプロセ スになるのではないか」と話した。

英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ ユニット(EIU)の中東アフリカ担当地域ディレクター、デービッ ド・バター氏は、ドバイのムハンマド首長の狙いはドバイ・ワールド の資産投げ売りを避けることだと指摘した。

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