英インサイダー摘発、来週11人訴追か-事件の発端はロンドンの印刷所

【記者:Caroline Binham】

3月26日(ブルームバーグ):英当局はインサイダー取引で最大 11人を来週、訴追する見込みだ。事件について直接に知る関係者4 人が明らかにした。事件はスイスの銀行UBSや米銀JPモルガ ン・チェースのカザノブ部門がロンドンで発注している印刷会社で 始まったという。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、英金融サービス 機構(FSA)は2年にわたる捜査の末に、訴追の準備を整えてい る。ロンドンの北西部を舞台としたインサイダー取引事件には会計 士なども関与し、銀行が印刷を発注した証券類の目論見書から漏れ たデータが取引に使われたとFSAは述べたという。

FSAはこの捜査に「サターン」という暗号名を付けている。 サターン作戦で最初の摘発は2008年7月、8人を逮捕した。その後 も複数の関係者から事情聴取した。UBSは当時、後方支援部門の 若手従業員が逮捕されたことを明らかにしていた。カザノブでは元 下請け業者が捜査を受けたという。

UBSとJPモルガンの広報担当者とFSAの報道官は今回、 コメントを控えた。カザノブとUBSには不正の疑いは持たれてい ない。

関係者によると、FSAは全部で11人に聴取したものの、全員 が訴追されるとは限らない。陪審裁判になる場合、当局は2件に分 けて立件する計画だという。容疑者らの約半数は「シャー」という 同じ姓で、中には同じジムに通ったことから知り合った者もいると 関係者は述べた。

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