米国債(26日):上昇、高利回りに魅力-韓国艦艇沈没も材料

米国債相場は4日ぶりに上昇。 利回り上昇で投資妙味が出てきたとの見方から買いが入った。今週 実施された過去最大に並ぶ総額1180億ドル規模の国債入札では、需 要が過去の平均を下回った。

韓国海軍の艦艇が沈没したとの報道を受け、国債への逃避の動 きが出ているとの観測で、2年債が上昇。グリーンスパン前米連邦 準備制度理事会(FRB)議長は、ブルームバーグテレビジョンと のインタビューで、最近の利回り上昇は「坑道のカナリア」のよう だとし、米国の巨額債務に対する投資家の懸念を反映していると指 摘した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) の金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(コネチカット州スタ ンフォード在勤)は、「米国債相場は投資家が進んで買いに動く水 準にきている」と分析。「利回りがかなり上昇したことから、押し 目買いの動きが出ている。海外からの悪いニュースはどんなもので あろうと、こうした動きを後押しするだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケッツ・データによると、ニューヨーク 時間午後4時16分現在、2年債利回りは4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01ポイント)低下し1.05%。同年債(表面利率1%、 2012年3月償還)価格は、2/32上げて99 29/32。

10年債利回りは3bp下げて3.86%。前日は3.92%と、6月11 日以来の高水準を付ける場面もあった。

国債入札

景気改善で高利回り資産の投資妙味が高まるなか、今週の2年、 5年、7年債の入札では需要が減退した。前日の7年債入札では、 応札倍率が2.61倍と10カ月ぶり低水準となった。

グリーンスパン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビ ューで、利回りの上昇について、「米連邦政府が積み上げた前代未 聞の巨額債務」に対する投資家の懸念を反映していると指摘。自身 も米国の「財政状態について深く懸念している」と述べた。

韓国大統領府当局者は匿名を条件に、乗組員の乗った艦艇が北 朝鮮との軍事境界線付近で沈没したと話した。これを手掛かりに2 年債は上昇した。

韓国の艦艇沈没報道

政府の方針として匿名を条件に話した同当局者によれば、58人 の乗員を救出、約50人を現在捜索中。李明博(イ・ミョンバク)大 統領は急きょ安全保障関係閣僚の会合を開き、事件について協議し たという。これ以上の詳細には触れなかった。

ニューヨークに拠点を置く機関投資家向けブローカー、グッゲ ンハイム・キャピタル・マーケッツのマネジングディレクター、ア ンドルー・ブレナー氏は「韓国の艦艇沈没は短期債に多少影響して いるかもしれないが、市場全体で大きく材料視されているかは不透 明だ」と述べた。

米経済回復の兆候を背景に、10年債利回りは一時、6月以来の 高水準付近で推移した。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニ オン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファ ー・サリバン氏は「価格はかなり下落していた」と指摘。「現在は、 経済がプラス成長と拡大を示唆する転換点に来ている」と述べた。

米実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)確定値は 2009年第4四半期(10-12月)に前期比年率5.6%増加した。改定 値の5.9%増から下方修正されたものの、過去6年で最大の増加率と なった。

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