米国債:下落、10年債利回りは昨年6月以来の高水準

米国債相場は下落。10年債利 回りは昨年6月以来の高水準に上昇した。今週実施された過去最大に 並ぶ総額1180億ドル規模の国債入札では、需要が過去の平均を下 回った。

7年債も下落。この日の7年債入札(発行額320億ドル)で、 投資家の需要を測る応札倍率が10カ月ぶりの低水準となったことが 嫌気された。米パシフィック・インベストメント・マネジメント(P IMCO)で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロス氏は、 ほぼ30年続いた債券相場の上昇が終わりに近づいているかもしれな いと指摘した。

ジェフリーズ・グループのチーフ・テクニカル・ストラテジスト、 ジョン・スピネロ氏(ニューヨーク在勤)は「7年債入札での応札は 非常に弱かった」と指摘。「2年、5年債の入札が振るわなかったこと から、この日の入札では価格決定で多くの投資家が混乱した」と述べ た。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時2分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.89%。一時3.92%と、 6月11日以来の高水準を付けた。同年債(表面利率3.625%、 2020年2月償還)価格は6/32下げて97 7/8。

前日は5年債が9カ月で最大の下げとなった。同日の5年債入札 では、最高落札利回りが入札直前の市場予想を上回り、その差は昨年 7月以降で最大だった。

7年債入札

この日の7年債入札では応札倍率は2.61倍と、昨年5月以来の 低水準。間接入札者の落札比率は41.9%と、過去10回の平均54% を下回った。

最高落札利回りは3.374%と、入札直前の市場予想の3.372% を上回った。

10年債利回りの相体力指数(RSI、期間9日)は75.4と、昨 年12月以来の高水準に上昇。同指数が70付近もしくはそれを上回る と、利回り低下が近いことを示唆する。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、 米国債の投資収益率は今月、24日までの時点でマイナス1.02%。投 資適格級の社債はマイナス0.08%、高利回り債はプラス2.67%。

PIMCOのグロス氏は、ブルームバーグラジオとのインタビュ ーで、投資家が債券保有を減らすことを支持する考えを示した。

同氏は前日発表したコメントの中で、英国債は避けるべきだ とした一方、米国とブラジルの期間の短い国債や、ドイツや欧州「中 核国」の期間の長い債券に投資するよう勧めていた。

FRB議長の議会証言

金融政策に最も敏感な2年債利回りは前日比2bp低下の

1.09%。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言 で、米経済には依然として低金利が必要だと発言したことが手掛かり。

バーナンキ議長は下院金融委員会で証言。証言原稿によると、同 議長は「米経済には引き続き緩和的な金融政策の支援が必要だ」と言 及。「その一方で、われわれは現在の非常に強力な金融刺激策を適切な 時期に反転させるため、手段を確保しようと取り組んでいる」と続け た。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE