NY外為:ユーロが対ドルで下落-トリシェ総裁発言を嫌気

ニューヨーク外国為替市場では ユーロが対ドルで10カ月ぶりの安値を付けた。トリシェ欧州中央銀 行(ECB)総裁がユーロ圏の国を国際通貨基金(IMF)など域 外の機関が支援することは「非常に悪い」と指摘したのが売り材料 だった。

南アフリカ・ランドが主要通貨すべてに対して下落。同国中銀が 予想に反して政策金利を引き下げたのが手掛かりだった。メキシ コ・ペソはブルームバーグが調査する主要16通貨すべてに対して上 昇。同国の2月の失業率が前月比で予想以上に改善したのが買いを 誘った。

ブリュッセルで開かれている欧州連合(EU)首脳会議では、独 仏両国がまとめたギリシャ緊急支援案が協議される。同支援案は国際 通貨基金(IMF)の支援と2国間融資の組み合わせとなっている。

カナディアンフォレックスのシニア・バイスプレジデント、ジョ ン・カラン氏(トロント在勤)は、市場参加者は「仏独がIMFの 協力を加えたギリシャ支援案の枠組みを形成したことを気にして いない。本当に効力のある取り組みを示すよう求めている」と 述べた。

ニューヨーク時間午後4時30分現在、ユーロは対ドルで0.3% 下落して1ユーロ=1.3282ドル。一時は昨年5月7日以来の安値とな る1.3268ドルまで下げた。一方、0.5%高まで買い進まれる場面もあ った。ユーロは対円では0.2%値上がりして1ユーロ=123円16銭(前 日は122円89銭)だった。ドルは対円で0.5%上げて1ドル=92円 72銭。前日は92円30銭。この日は一時、1月8日以来の高値となる 92円96銭まで買い進まれた。

非常に悪いこと

トリシェ総裁は仏テレビとのインタビューで「IMFなどほかの 機関がユーログループや域内政府の代わりに責任を果たすのであれ ば、それは明らかに非常に悪いことだ」と述べた。

サルコジ仏大統領とメルケル独首相は25日、記者団に対し、ギリ シャ支援の枠組みで合意したと述べた。トリシェ総裁の仏テレビと のインタビューはこれより先に収録されたが、独仏首脳合意の報道 が流れた直後に放映された。

バンク・オブ・ノバスコシアの通貨戦略担当ディレクター、カ ミラ・サットン氏(トロント在勤)は、「トリシェ総裁の発言はE U内の不透明感が続いていることを強調している。その不透明感が 相場に影響している」と指摘。「IMFによるギリシャ支援はユー ロ相場に悪影響を及ぼす恐れがあるだろう」と語った。

ギリシャ政府のペタロティス報道官は、仏独の緊急支援案に 「満足している」と述べた。

南アフリカ・ランド

ランドは対ドルで3週ぶり安値に下落。予想外の利上げの背景に は、ランドが昨年来で26%上昇したことが寄与し、インフレが抑制さ れていることがある。ランドは対ドルで最大1.4%安の1ドル=

7.4983ランド。今月5日以来の安値だった。

メキシコ・ペソはドルに対して最大0.9%高。過去1カ月で最大 の値上がりだった。2月の同国失業率は5.43%と、前月の5.87%か ら改善した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想平 均値は5.7%だった。

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