ECB総裁:担保の格付け規則、11年入り後も緊急モード維持

欧州中央銀行(ECB)は、同 中銀がオペの担保として受け入れる証券の格付けの下限を、来年に 入っても変更しない。トリシェ総裁が25日、ブリュッセルの欧州議 会で明らかにした。

担保の規則は金融危機に際して緊急に変更され、年末には従来 のものに戻る予定だったが、ギリシャの財政赤字問題を踏まえ、ト リシェ総裁は姿勢を軟化させた。

同総裁は議会で、「ECB政策委員会は、2010年末を過ぎても 担保の最低格付けを投資適格級の最低(BBB-)に据え置く意向 だ」と述べた。来年1月から「段階的ヘアカット」を導入し、担保 の質が低い場合はECB融資の資金コストが高くなる仕組みとする ことも明らかにした。

ノムラ・インターナショナルのエコノミスト、ローラン・ビル ケ氏は「これはギリシャ危機解決のためのECBの貢献だ」と述べ た。ECBのこの行動は「ギリシャのために何かをする必要がある というメッセージを送り欧州連合(EU)にギリシャ支援を促す意 味がある」と解説した。EU首脳らはこの日、ブリュッセルで会合 を開く。

ECBが年末に担保規則を危機前のものに戻せば、格付け会社 ムーディーズ・インベスターズ・サービスがギリシャ債を他の格付 け会社と同水準まで格下げした場合、同国債は担保として不適格に なる。トリシェ総裁は今年1月には、ECBは「特定の国のために」 担保に関する方針を動かすことはしないと述べていた。

トリシェ総裁は12日のブルームバーグラジオとのインタビュー で、担保に関し「この問題に目を向ける必要がある」と述べ、考え を変える可能性を示唆した。25日には、詳細を4月の政策委員会の 際の会見で説明すると述べた。

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