米企業のCEO報酬、現金部分が増加-オバマ政権の要望に逆行傾向

米企業の最高経営責任者(CEO) の昨年の報酬総額は前年比8.6%減少したことがブルームバーグ・ビ ジネスウィーク誌の集計で分かった。

報酬パッケージに対するオバマ大統領やモノ言う株主からの圧力 が高まる中、委任勧誘状を調べた企業のCEO81人の平均報酬は

8.6%減少し、981万ドル(約9億円)となった。オプション報酬は30% 減った一方、非株式インセンティブ報酬を含む現金収入は8.3%増え た。CEOに対する株式報酬やオプションの削減分の一部を給与と賞 与で補った格好。

報酬の専門家15人によると、取締役会が確実な収入源を求めるC EOらに譲歩した結果、現金が経営幹部にとって最も偉大になった。 報酬パッケージに関する交渉を2008年から09年の早い時期に行った 幹部らは、価値が下落する可能性のある長期的な株式ベースの報酬を 得る代わりに現金を手放すことには応じようとしなかった。

幹部報酬と株主活動について著作のある政策研究所(ワシントン) のアソシエート・フェロー、サム・ピジガティ氏は、「厳しい時代に確 実なのは現金で、幹部らはそれを求めた」と指摘した。ただ、これは オバマ政権が求める方向に逆行する。米政府の企業幹部報酬監督官、 ケネス・ファインバーグ氏は「株式より現金が中心になることは残念 だ。政府が求めているのは逆方向だ」と述べた。

S&P500種株価指数を構成するその他の企業でも同様の傾向が あるとすれば、CEO報酬は3年連続で下落したと見込まれる。マサ チューセッツ工科大学のカローラ・フライドマン助教授(金融学)と スタンフォード大学のデレク・ジェンター助教授(同)の共同調査に よれば、07、08年の平均報酬パッケージは、最高だった2000年の1460 万ドルから約4割減少した。

ブルームバーグは12月通期決算の委任勧誘状が今月12日までに 提出された企業のCEOで、08、09年にともに現職だったCEOを調 査した。

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